少年3人が誘拐され、西岸地区での大規模な捜索と、ハマス一掃作戦が始まってから今日で8日目となった。
イスラエル軍は木曜、シャリート兵士との交換で釈放された元囚人2人を含む少なくとも25人を逮捕。これまでの逮捕者は320人となった。このうちハマスは240人。一斉捜査を受けた建物は1000軒に上る。
昨夜は、ラマラ近郊のカランディアと、ヘブロン近郊のドゥラの難民キャンプへの一掃作戦が行われたのだが、パレスチナ人が火炎瓶などを投げつけてイスラエル軍と衝突。パレスチナ側によると、10代の少年が死亡したと伝えられている。
この他にもエルサレム近郊のカランディアや、ベツレヘム近郊の難民キャンプでも衝突があり、負傷者が出ている。時間がたつにつれて、パレスチナ人の反発が高まっており、今日金曜のイスラム礼拝後の混乱が懸念されている。
誘拐された少年は、まだみつかっていないが、ネタニヤフ首相は、「居場所に関する情報は数日前に比べるとより詳しく把握できている。」と語った。
<ハマス:ガザで”記者会見”>
昨日木曜、ガザ地区ハマスが”記者会見”を行い、「イスラエルは地獄のふたを開けた。第三インティファーダになる。」と脅迫した。
実際には、ガザ地区から連日ロケット弾やミサイルがイスラエル南部のスデロットや、アシュケロンなどへ撃ち込まれている。幸い、ほとんどは空き地に落ちるか、迎撃ミサイルが撃墜しているため、大きな被害はない。
昨夜も空軍がガザ地区でミサイルを発射地点にむけて空爆を実施した。パレスチナ側は、この攻撃で子供4人を含む6人が負傷したと言っている。