8日、ガザ地区ではハマス25周年ラリーが開催され、見渡す限りの大群衆が集まった。設置されたステージには、エルサレムと中央に大きなM75ミサイルがあしらわれ、その前に指導者らが立ち並んだ。
7日から48時間の予定で、ガザを45年ぶりに訪問しているカリッド・マシャアル政治部門長官が、大群衆にむかって「ハマスは決してイスラエルを認めない。海(地中海)から川(ヨルダン川)、北から南まで、パレスチナはすべて我々のものである。」と豪語した。また、雲の柱作戦で暗殺されたジャバリを殉教者と呼び、イスラエルとの徹底抗戦を叫んだ。
マシャアル長官は昨日ガザ入りしたとき「今日はガザ、明日はラマラ、次はエルサレム、ハイファだ。」と語っている。
<停戦でよかったのか?>
イスラエルは、1997年、ネタニヤフ首相(前任)の時に、エルサレム・マハネイ・ヤフダ爆破テロへの報復として、マシャアルをヨルダンで毒殺しようとして失敗。最終的にヨルダンの要請に応じて、マシャアルのために解毒剤を提供したという経過がある。
今回、雲の柱作戦からわずか3週間以内に、そのマシャアルが堂々とガザに入り、はっきりとイスラエルへの闘争心を明らかにしたことで、BBCは、停戦に応じたイスラエルが「恥をかいた」と表現、数週間後の総選挙でネタニヤフ首相の支持率に関わるのではと報道していた。