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殺人と暴力を正当化するハマスのイデオロギー
この世界を巻き込む事態の原因になったハマスだが、これが普通のパレスチナ人組織ではなく、背景に非常に悪い霊的な要素があることを窺わせるニュースが出ていた。
人質となったイスラエル人の遺体が蹴りまくらえる様子である。
またハマスの息子で知られるモサブ・ハッサン・ヨセフさんが、改めてハマスの実情を自分の人生から証言し、その存在を容認してはならないと強く訴えている。
1)ガザで人質遺体に暴行するガザ市ら映像公開:家族が苦悩の決断
10月7日に、キブツ・べエリで人質となったエイタン・レヴィさんの家族は、エイタンさんの遺体を蹴りまくるハマスとガザ市民の様子を撮影したビデオを公開した。
このビデオを受け取ってからの家族の痛みは想像を絶するが、家族はその痛みをさらに超えること、ビデオの公開に踏み切った。
ハマスだけでなく、ガザ市民も十分その影響を受けていることを知ってもらいたいと家族は訴えている。
𝐓𝐫𝐢𝐠𝐠𝐞𝐫 𝐰𝐚𝐫𝐧𝐢𝐧𝐠: 𝐭𝐡𝐢𝐬 𝐢𝐬 𝐝𝐢𝐟𝐟𝐢𝐜𝐮𝐥𝐭 𝐭𝐨 𝐰𝐚𝐭𝐜𝐡.
We are sharing this graphic video at the request of Eitan Levy’s family who was kidnapped and murdered by Hamas terrorists on October 7th.
In this video, a mob of Gazans abuse and desecrate… pic.twitter.com/Qt3lsybDeC
— Israel Foreign Ministry (@IsraelMFA) August 3, 2024
www.jpost.com/breaking-news/article-813098
2)ハマスのイデオロギーは栄誉か恥で善悪ではない:モサブ・ハッサン・ヨセフ氏が家族関係犠牲の証言
ハマスの息子で知られるモサブ・ハッサン・ヨーセフ氏は、その証を本として出版。ユーチューブでもハマスの本質を訴えてきた。
しかhし、最近、その生涯に関する証言を改めてユーチューブにアップし、ハマスとその活動を容認したり、その存在を認めることをしてはならないと強く訴えている。12日間で48万回の視聴となっている。
モサブさんは、西岸地区に生まれ、イスラム教の環境で育った。父親は、ムスリム同胞団の指導者で、後にガザでハマスの指導者になった人物である。
両親は、すばらしい両親で、イスラムを信じている者は天国に行くが、ユダヤ人やイスラムでない人は、イスラムに改宗しない限り、地獄に行くと教えた。
モサブさんは、子供時代から、パレスチナ人同士の暴力や殺人を見続けていたという。父親が自分の子供を殺したり、兄弟が兄弟を殺すことも普通だった。モサブさん自身も、学校で校長に殴られたり、通りで殴られたこともあった。子供であっても生き延びるためにサバイバル状態だった。
子供として戦闘員になる訓練も受けた。神の名の下にマインドコントロールされ、その教義の達成のためには、殺人も完全に正当化していた。
イスラエルについては、市民はおらず、全員が兵士だと教えられた。そうした中でパレスチナ自治政府は、人々をインティファーダ(民衆による反イスラエル暴力)へと駆り立てた。
ハマスは、イスラエル内部から、自爆テロや、人々への乱射でイスラエル人を虐殺する、ジェノサイドを試みたのだとモサブさんは語る。
モサブさん自身も銃を取り、イスラエル軍に逮捕された。そこでイスラエル兵による虐待もあったが、イスラエルとしては情報を取るのに必死だったと思うと語る。
モサブさんは、イスラエルに協力するふりをしてハマスに逆に情報をもたらすダブル・スパイになろうとした。
イスラエルは、モサブさんをハマス専用の刑務所に移動させた。そこでモサブさんは、ダブルスパイとなり、情報をハマスにもたらすことを提示したが、ハマスはモサブさんを信用しなかった。
16ヶ月の間、モサブさんは、父が指導者だったことから無事ではあったが、刑務所内では、イスラエルのスパイと疑われるパレスチナ人が拷問され、時に死ぬこともあったと言っている。刑務所にいるハマス指導者には、イスラエルに対する憐れみないが、同胞パレスチナ人に対しても憐れみはまったくないとのこと。そこに理由も根拠もないのである。
ハマスがイスラエルに勝って、イスラムの国を作ることでもあれば、どれほどに悲惨なことになるかを悟ることとなった。
刑務所を出たあとは、イスラエルにもハマスにもつけない身の上になった。加えて、ハマスが、モサブさんをみはっていることに気がついた。以来、自分の命を維持しなければならない日々になった。それを助けたのがイスラエルだった。モサブさんは、イスラエルとともに働き、イスラエルの諜報機関が信頼できることを学んだ。その後、唯一の可能性として、アメリカへ移住した。
モサブさんは、その後自叙伝を出し、世界で知られるようになる。それが家族にとっては、大きな危機をもたらすことになった。
そのころ父親はイスラエルの刑務所にいた。モサブさんは、父親に自分を勘当するように言ったという。そうでないと、(キリスト教徒になった)自分のことで、ハマスがモサブさんの兄弟たちを殺すからである。父親はその時は、勘当しない、お前は常に私の息子だと言ったが、その後、勘当したとニュースで報じられていた。
モサブさんはこのことで、自分の家族に大きな危機をもたらしたことに罪意識を語っている。自分はアメリカにいて保護されているが、家族はまだガザにおり、一生モサブさんのことで悩まなければならない。
しかし、モサブさんは、自叙伝を出すことが道徳的な義務だと考えている。自分のすべてを捧げても証言しなければならないことだと。
ハマスは、人々の命よりもイデオロギーを重要視する。復讐がすべてだ。ハマスの基盤は、栄誉と恥がすべてであり、善悪ではない。イスラム以外の人々への暴力は基本事項である。このイデオロギーを拡大しないことは、私たちの道徳的な義務だ。
中東が制御不能になれば、石油だけでなく私たちの生活全般、治安に影響する。ハマスに海や陸といった国境はない。ハマスの目的はイスラエルだけでなく、全世界だ。イスラエルが、ハマスをガザで止めなければ、全世界にイスラムのイデオロギーが出てくる。イスラム組織はアメリカにもいる。彼らの目的はアメリカの、西側文明の破滅だ。これを認めてはならない。
石のひとりごと
モサブさんの全てをかけた訴えである。日本でほとんど報じられていないのは、こうしたハマスの本質である。
ここに出てくるハマス専用の刑務所に取材に行ったことがあるが、その他のテロリストとは全然違う恐ろしい空気であったことを今でも覚えている。
しかし、私たちは、ガザの人々や、ハマスメンバーについても、サタンに完全に支配されているという視点も持つべきである。
ハマスとそれに従う人々、そのものへの批判や憎しみではなく、その人々の霊的な支配からの解放を戦っていく必要もある。それは、イスラエルの勝利のためにもなることであり、何よりも、すべての人を愛すると言われる主の願いでもあるからである。
ただあまりにも大きすぎる敵である。天地の創造者であり、すべての主権者である主の万軍の主、その主へのあらゆる罪を贖いを成し遂げたイエスがその血潮の権威によって戦ってくださることを祈る時である。