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13日解放の遺体4人の身元判明
10月13日(月)、ハマスは、生存する人質20人全員を解放。その後、4人の遺体をイスラエルに引き渡した。その後、テルアビブの法医学研究所で身元確認が行われ、ハマスが発表した名前と一致した。
4人は、ガイ・イルーズさん(26)、ノバ・ミュージック・フェスに参加していてハマスの攻撃に遭い、負傷して拉致された。傷が原因で死亡したとみられている。
ヨシ・シャラビさん(53)は、キブツ・べエリの自宅でハマスの襲撃を受けた。家族は守りきったが、ヨシさんは拉致され、監禁中に殺害されていた。
ダニエル・ペレス大尉(22)は、戦車指揮官で、10月7日の戦闘で死亡したが、遺体は拉致されていた。
戦死が確認された2024年3月に、葬儀が行われたが、家族は、遺体が戻った今、2回目の葬儀を行うと言っている。
ピピン・ジョシさん(23)はネパール人でイスラエルに農業
学生として滞在中、キブツ・アルミムでハマスの襲撃を受けた。
仲間とシェルターに逃げたが、ハマスが手榴弾を2個投げ込み、ビビンさんが1個は投げ返したが、1つが爆発し、中にいた全員が負傷。
ピピンさんは、負傷者を助けようとしていたが、ハマスに拉致された。いとこに、「僕に何かあったら、僕の家族をたのむ。強く、未来に目を向けて」とメッセージを送っていた。
ハマスが次の4人の遺体引き渡し:イスラエルが制裁措置発表後
ハマスは、人質の遺体28人を返還する約束だが、初日、生存人質20人を解放後、遺体は4人しか、引き渡さなかった。このため、イスラエルは、合意違反だとして、14(火)ラファの検問所を閉鎖し、搬入される物資を制限すると発表した。
すると、14日深夜、ハマスが、新たに人質とみられる4人の遺体を赤十字に引き渡した。今回、ハマスは、名前は発表しなかった。
以下は遺体が搬送されてくる時の様子。この時も大勢の人々が路上で、遺体を乗せた車両を迎えていた。
4人の遺体は、同様に、テルアビブの法医学研究所に搬送され、これまでに3人の身元が特定された。
エイタン・レヴィさん(53)。タクシー運転手で、10月7日当時、付近にいてハマスに殺され、遺体はガザへ拉致されていた。
民間人のウリエル・バルーフさん(35)。ウリエルさんは、ノバ・ミュージック・フェスで拉致された後、殺されていた。2児の父親だった。

タミール・ニムロディさん(20)。タミールさんは、2023年10月7日、19歳の時にガザ地区の調整連絡局で任務中に、ハマスに拉致された。
同僚たちの死亡が確認される中、タミールさんは、重体と伝えられたまま、公式には生存であり、死亡とはまだ宣言されていなかった。
このため、家族は、生存者20人が解放される際、タミールさんの名前が上がらなかったので、どう捉えたらいいのかと不安を訴えていた。結局、タミールさんは、遺体になって帰ってきたということである。
最新の情報では、4人目の遺体は、人質ではなく、ガザ住民の遺体とみられている。
新たな4人の遺体送還を受け、イスラエルは制裁措置をいったん保留にすると言っていたが、これを撤回。継続すると発表した。
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石のひとりごと
ハマスが果たして、イスラエル人の遺体を2年間も保護していただろうか。その多くはどこにあるかもわからないのではないかと懸念する。遺体を返さない場合、イスラエルはどう出るだろうか。
生きていた20人の生還は本当に嬉しいニュースだが、その横で、家族の遺体が戻ってこない人々の痛みは想像を絶する。人の心をここまで持て遊ぶハマス。人間を超えた悪を思わない人がいるだろうか。
