ハマスが今週の人質解放を延期すると発表したことを受けて、トランプ大統領が、2月15日(土)に、ハマスが残りの人質全員を解放しないなら、戦争再開になると爆弾宣言をした。
しかし、前日の14日(金)になり、ハマスが、仲介国エジプトとカタールを通じて、予定通り3人の男性人質を解放すると表明し、なんとか全面戦争の再開は避けられた様相である。
本日解放される人質は以下の3人である。3人はみな、キブツ・ニール・オズから拉致されていた。
サーシャ・トルハノフさん(29)、サギ・デケル・チェンさん(36)、ライール・ホーンさん(38)
サーシャ・トルハノフさん(29)は、25年前に家族と共にイスラエルへ移住していた、ロシア系ユダヤ人である。
ハマス襲撃の際、最初に父親のヴィタリーさんを殺され、母親エレナさんと、祖母イレーナさん。恋人のサピル・コーヘンさんと一緒に拉致されていた。
ロシア系であったことから、ロシア政府からもハマスに解放の要請が出ていたという。母親たち女性3人は、2023年11月の交渉で解放されている。なお、現在、サーシャさんを捉えているのは、イスラム聖戦である。
サギ・デケル・チェンさん(36)は、アメリカ系ユダヤ人。ハマスがキブツに入ってきたことを最初に警告した一人であった。
サギさんは、妻のアビタルさんと2人の子供を安全な場所に隠したあと、ハマスと戦おうとして出ていき、拉致されていた。
妻と子供2人は無事生き延びただけでなく、アビタルさんは、この2ヶ月後に3人目の子供を出産した。解放の時に3人目の子供に初めて出会うことになる。サギさんは、スタートアップのビジネスマンで、テニス選手と、人々に愛されている人だという。
ライール・ホーンさん(38)は、アルゼンチン系のユダヤ人。ハマスの襲撃を受けた週末に、たまたまきていた兄のエイタン・ホーンさん(46)と共に拉致された。エイタンさんは、第一段階で解放される人質のリストにはあがっていない。
この3人を含む17人が、第一段階中に解放される予定であり、この3人を含む10人は生存しているとみられている。
これに対し、今回、イスラエルが釈放するパレスチナ囚人は369人で、このうち36人は終身刑の犯罪者である。
www.jpost.com/breaking-news/article-842154
*本日2月15日(土)日本時間午後4時すぎから、3人の解放が始まった。
今回も、ハマスがYouTubeでその様子を中継した。人質を見せ物にし、何か言わせている様子は、イスラエルを馬鹿にしているとしか言いようがない。。