ハマスが停戦と解放訴える人質のクリップ公開:エルサレムで2000人が停戦求めるデモ 2025.3.3

Brothers Iair (L) and Eitan Horn in a Hamas propaganda video ahead of Iair's release from captivity in Feburary 2025. (Screen capture)

このタイミングで!ハマスがガザにいる人質のプロパガンダ映像を公開

イスラエルとハマスの合意が危機的状況にある中、2月1日(土)、ハマスは、あらたなプロパガンダ映像を公開した。

その映像は、5人のイスラエル人が一緒にいるところから始まり、先に解放されたイヤル・ホーンさんと、その弟、エイタンさん兄弟の別れの瞬間を記録したものである。

弟を置いて解放されるイヤルさんが、涙ながらに弟の解放を訴えている。エイヤルさんは、兄の解放を喜びながらも、残される自分や他の人質も早く帰らせてほしいと怒りをこめて訴えている。

エイヤルさんは、政府に対し、「第二段階、第三段階への署名をしないとどういうわけだ、気違いか。兄は帰るのに、私はここの残るのか!」と訴えている。

また、ここでは時々食べ物があるので、生きているが、ここはもう限界だと頭を刺して怒った。もう1年半、十分、十分、十分と、限界である様子を訴えている。

兄弟でありながら、弟を置いていく兄の心の痛みも想像を絶する。ハマスは二人が別れる際に抱き合っている様子に、妙な音楽を乗せて、「停戦に合意することだけが、彼らを生きて帰らせる」との文字を出して、クリップを終わらせている。

イヤルさんはじめ、まだ残されている人質たち、その家族、イスラエル国民、ネタニヤフ首相、また今責任を一手に感じているイスラエル軍と、退任前のハレヴィ参謀総長はどんな思いでこのクリップを見ただろうか。

きちんと話をすることなく、こんなビデオを送りつけてくるハマス。その手口の恐ろしさと究極の意地の悪さは、人間のレベルを超えていると思う。

エルサレムで2000人が人質解放と停戦求めるデモ

3月2日(日)、テルアビブでは、人質家族が、政府に対し、ガザでの戦闘に戻るのではなく、第二段階に入って、人質の取引をするべきだと訴えた。

また、エルサレムの首相官邸前では、2000人が、人質解放と停戦を求めるデモを行った。参加した、男性は、「今すぐ戦争をやめるべきだ。ハマスをどうするかより、まずとにかく人質をとりもどさなければならない。それから日常を取り戻す道を探さないといけない」と語っている。

男性が本当に普通の一般人に見えるので、これが国民の声のようにも聞こえる。

www.timesofisrael.com/us-backs-israeli-demand-for-new-gaza-framework-hostage-families-move-on-to-2nd-phase/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。