
ハマスは、人質の遺体9人を引き渡した後、丸一日遺体を引き渡さなかったが、10月17日(金)夜、瓦礫の中から発見したとして、ハンユニスから、遺体一体を赤十字に引き渡した。
その後、ガザにいるイスラエル軍に引き渡され、すぐに法医学センターでの検証が行われた。
結果、遺体は、キブツ・ニール・オズの住民、エリヤフ・マルガリットさん(75)と判明した。
エリヤフさんは、馬のエキスパートで、長年キブツの馬を担当していた人だった。皆から“チャーチル”と呼ばれて親しまれた人だった。10月7日同日も、早朝から馬小屋で、馬に餌やりをしていてハマスに殺されていた。この時、ハマスは、エリヤフさんの遺体と共に、馬8頭も奪っていた。
妻のダフナさんは無事だったが、エリヤフさんの娘のニリさんはハマスに拉致され、55日目に解放されていた。
エリヤフさんの遺体は、742日目に、家族のもとに戻った。家族は、エリヤフさんの帰還のために共に戦ってくれた人質フォーラムに深い感謝を表明している。遺族は、妻と子供3人、孫3人である。
www.timesofisrael.com/hamas-returns-body-of-eliyahu-margalit-18-slain-hostages-remain-held-in-gaza/

ハマスが返還すると約束した遺体は28人だが、これまでに10人が引き渡されただけである。あと18人について、イスラエルは、ハマスは居所を知っているのに、捜索活動を十分行っていないと訴えている。
これに対し、ハマスは、「ハマスに遺体を拘束する理由はない」と言っている。
しかし、合意の段階では、28人の遺体をすぐに引き渡す約束をしていたのである。今遺体の場所がわからないということは、嘘を言っていたことになる。
この違反について話し合うため、来週、ウィトコフ特使がイスラエルを含む中東に来ることになっている。
www.ynetnews.com/article/sjhuj5erxx
なお、昨日ハマスから解放された後、病院にいた人質たちの中から新たに3人が、自宅に戻ることができた。家族でビーチに行く姿が報じられている。
