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ハマスが人質1人殺害・2人重傷と発表
イスラエルに31人もの司令官、戦闘員を殺されたハマス。12日、捉えているイスラエル人の男性人質1人を殺害し、女性2人に重傷を負わせたと発表した。全部、パレスチナ人を虐殺しているイスラエルの責任だと主張した。
ハマスが人質を殺したと明確に発表するのは、これが初めてである。実に汚く、イスラエルの一番痛いところをついた形である。
イスラエルは、これがハマスの心理戦であることも含めた上で、この情報の信憑性の確認を急いでいる。
メディアによって数値が若干違うのではあるが、Times of Israelによると、今もガザにいる人質は111人で、このうち39人はすでに遺体になっている。
15日の“最終”交渉には応じないとハマス
仲介国、アメリカ、エジプト、カタールが予定している、15日(木)のハマスとイスラエルの人質返還と停戦に向けた交渉。イスラエルは、参加に応じるとしているが、11日の時点で、ハマスは、に、応じないとの意思表示をしている。
アメリカはまだ諦めておらず、最後まで交渉を続けている。しかし、この状態で何かよい結果が交渉で得られるとは、どうに考えにくいところである。
石のひとりごと
ガザにいるイスラエル人の人質がもし自分だったらと考えたことはあるだろうか。Times of Israel の記事によると、人質であって戻ってきた人々の精神状態に、様々な課題が表に出てきつつある。
精神的な強さがあると思われるイスラエル人だが、今まだガザにいる人質たちは、想像を絶する日々の中で、もう10ヶ月になるのである。
もし本当に重傷を負わされた人がいるなら、悲惨すぎだ。きっと国に見捨てられた、またそれ以上に、神に見捨てられたと考えても全然不思議はないだろう。今日がティシャベアヴであることもきっとわからないだろう。
この心理戦を受けて、人質家族たちへの影響も思わされる。何でもいいから早く救出をと祈るしかない。