10月13日(月)にトランプ大統領が、ガザの停戦を宣言してから、10日が経過した。合意に従い、イスラエルは、ガザ地区53%を支配するライン、イエローラインまで撤退している。
このラインより海岸方面に、イスラエル軍はいないということである。法も秩序もなく、ハマスが、支配力を強化する動きに出ており、イスラエルに協力した者だとして、処刑する様子も伝えられている。
www.bbc.com/news/articles/cn51w77vlp9o
イスラエルでは、アメリカがCMCC(ガザ文民軍調整センター)を立ち上げ、ヴァンス米副大統領、ルビオ国務長官が、出入りして、停戦を継続させようとする中、23日(木)、ハマス、イスラム聖戦など、パレスチナ組織の代表たちが、エジプトのカイロに集まっていた。
この会議は、シシ大統領が承認の元で行われ、次の段階(人質返還完了後)について話し合ったとのこと。
会議の後、ハマスは、パレスチナ諸派による声明として、パレスチナの文民からなる独立委員会が戦後ガザを統治することで合意したと発表した。
しかし、その文民が誰なのか、誰であればアメリカが承認するのかといった、詳細は含まれていない。また、この中にパレスチナ自治政府にファタハがいなかった可能性も指摘されており、それほど重要な意味がある会議ではなかったかもしれない。
ハマスは、ガザの支配には関わらないことへの準備はあるとしているが、武装解除には明確にはしなかった。
ハマスは、2005年から丸20年間、ガザを支配してきた。それを簡単に手放すことは考えにくい。
www.ynetnews.com/article/sjfqkdy0gl
www.timesofisrael.com/hamas-fatah-hold-talks-in-cairo-on-next-steps-for-gaza-truce/
以下は、停戦発効2週間後のガザ市の最新のドローン映像。すさまじい破壊である。復興には20-30年かかるとも言われている。
