ハマスがエルサレムの銃撃テロ犯行声明:イスラエルがテロリスト居住地に厳しい制裁措置 2025.9.10

IDF surveyors at the homes of the two Palestinian terrorists who carried out a deadly shooting attack in Jerusalem on September 8, 2025, prepare their potential demolition (IDF Spokesperson)
(Photo: Menahem KAHANA / AFP)

9月8日(月)に発生したエルサレムでのバス銃撃テロ。市民6人が死亡し、13人が負傷。重傷者もいる。

犯行に及んだテロリスト、ムハンマド・タハ(21)とムサナ・アムロ(20)は、ハマスのメンバーであった。ハマスのカッサム旅団が、犯行同日の9月8日(月)、犯行声明を出した。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/hamas-claims-responsibility-for-deadly-jerusalem-attack-yesterday/

perpetrators of a deadly terrorist attack in Jerusalem on September 8, 2025.

テロリスト2人は、現場で殺害されている。しかし、イスラエル軍は、テロリストたちの出身地、ラマラ郊外の2つの村、ムサンナとクベイバを精査し、テロリスト2人の自宅を破壊した。

この措置は、イスラエルがテロの抑止力として行っている、ルーティーンの措置である。

加えて、テロリスト2人の親族と遠い親族なども含む750人のイスラエル領内での労働ビザを停止した。かなり広範囲な制裁で、2つの村の住民で、テロに無関係であった人も制裁の対象になっている。

これについては、人権団体から批判が出ているが、イスラエルは、テロを抑止するための措置だと主張している。

またカッツ国防相は、2つの村の違法な建物をも破壊するよう命じた。

しかし、この2つの村は、ヨルダン川西岸地区のB地区(パレスチナ自治政府が管理するがイスラエル軍の出入りはあるとする地域)であり、完全なイスラエルの主権下にある地域ではないため、世界から批判が出ている。

www.timesofisrael.com/army-maps-jerusalem-terror-shooters-homes-for-demolition/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。