20日深夜、シャジャイヤで戦闘中、対戦車砲で攻撃され死亡したと発表されたイスラエル兵7人のうち、一人の遺体がまだみつかっていないことが明らかになった。
21日にハマスのスポークスマンが、イスラエル兵1人を誘拐したと発表した当初、イスラエルはこれを否定していたのだが、調査が完了し、イスラエル軍も兵士1人の遺体が不明となっていると発表した形だ。
ハマスが誘拐したと主張しているのは、サウル・アロン兵士。ハマスは、兵士のIDを見せているが、兵士本人の姿は出しておらず、生死は明らかにしていない。
アロン兵士はすでに遺体になっていると思われるが、イスラエルがそのまま見捨てることはない。今後、遺体との交換にハマスは様々な条件を出してくる事だろう。
20日から21日深夜遅くまで、エルサレムの記者自宅付近のアラブ村で、異様に激しく花火が打ち上げられ、時々銃声も聞こえてうるさいほどだったのだが、ハマスからこの情報を得たアラブ人たちが、祝賀しての花火だった。
祝賀はエルサレムだけでなく、西岸地区でも派手に行われていたという。
<西岸地区でも衝突>
ガザ地区のニュースであまり聞かれない西岸地区だが、危険であることは変わりない。
22日深夜、西岸地区の入植地イタマル付近のタプアハ・ジャンクションで走行中の車からユダヤ人男性(25)が撃たれ、重傷となった。現在、イスラエル軍が犯人を追っている。
西岸地区のラマラ近郊では、反イスラエルデモで、火炎瓶などを投げるパレスチナ人とイスラエル軍が衝突し、パレスチナ人1人(21)が死亡した。
<エルサレム市は、夏のイベントを延期へ>
多くの兵士が死亡し、各地でミサイル攻撃が続いている事をうけて、エルサレム市は、毎年この時期に行っているイベントを延期にすることを決めた。