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取りにくくなっていた宗教者ビザ
在イスラエル米大使で、福音派牧師でもあるマイク・ハッカビー氏が、イスラエルにおける福音派クリスチャンのビザ発行に問題があると、厳しく指摘する書簡が、内務省に送られた件。
書簡がリークしたことで、イスラエルとクリスチャン界の関係に影を落としたなどと記事になっていた。その後、ハッカビー氏は、この問題は解決したとの声明を出していた。
All Israel News によると、過去6か月の間、内務省は、アメリカの福音派牧師たちの宗教関係者ビザの新規申請や延長を、困難にしていたという。拒否はしないのだが、提出書類を増やして、諦めざるをえなくなるというパターンである。
この問題に取り組んだのが、イスラエル人で福音派メシアニック・ジューの弁護士カレブ・マイヤー氏。
なかなか問題が解決しなかったのだが、ハッカビー氏が、アメリカの大使として就任すると、著名な福音派ジャーナリストのローゼンバーグ氏と共に、ハッカビー氏に支援を求めたという。
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何が問題で、何が解決したのか。CBNが、マイヤー氏へのインタビューをしていた。
イスラエル政府に広がっていた懸念と問題
マイヤー氏によると、イスラエルは孤立しているようだが、世界には、4―6億人の福音派がおり、イスラエルをサポートしている。イスラエルには、旅行に来るし、その福音派のイスラエル支援団体が多数ある。
その様子から、イスラエル政府の中に、クリスチャンのクルセードが、イスラエルを支配しに来ると言う懸念を持つ政治家がじわじわ増えているという。
さらに、ここ数年の間、カトリックとギリシャ正教が、教会スタッフだとして、パレスチナ人に違法にビザを取得させていた問題が発覚した。そのビザでイスラエルに入ってきたパレスチナ人たちが、教会で働くのではなく、建設業などで就労していたという。
そのため、内務省が、クリスチャンへのビザ発給に警戒するようになり、宗教ビザを申請した団体が、本当に宗教団体か、すべての団体を対象に、厳しく審査を厳しくするようになった。
たとえば、南部バプテスト教会は、イスラエルでの活動は、建国前からで、150年以上になるのに、その団体すら疑うようになったという。このため、福音派団体で、イスラエルに奉仕している団体も、その対象になったということである。
マイヤー氏は、ハッカビー氏の後押しで、内務省とコンタクトを取る様になったが、数ヶ月経っても、大きな変化がなかったという。
このため、ハッカビー氏が厳しい書簡を出すに至った。手紙は、内務相当てのプライベートなもので、リークさせるつもりはなかったとのこと。しかし、表沙汰になったため、首相府、大統領府も関わることになり、素早い解決となったという。
マイヤー氏によりと、結果として、イスラエル政府は、福音派たちに感謝を表明し、手続きの際の妨害なくビザをとれるようになる。不要な調査も行われないとのこと。
イスラエルとクリスチャンの関係の影への懸念について

ビザに関するハッカビー氏の厳しい手紙と、ガザの教会が、イスラエル軍の擬爆で死者が出たこと。
また、ハッカビー氏が西岸地区で、強硬右派ユダヤ人入植者たちに放火されたキリスト教会へ足を運ぶなどの様子が続け様だったことから、イスラエルとクリスチャンの間に影を落ちはじめたのではないかと言われている件について。
マイヤー氏は、問題視はしていないようである。逆にイスラエルは、中東の中で、唯一クリスチャンが平和に暮らせている国だと主張した。
