ジェニンへの攻撃で、イスラエルがパレスチナの子供を殺して楽しいのかなどといった発言がBBCから出たりする中、エルサレムのハダッサ・ヘブライ大学病院では、医療的にいえば頭部が体から切断された状況に陥ったパレスチナ人少年(12)の治療に成功したというニュースが流れた。
西岸地区に住むスレイマン・ハッサン君(12)は、自転車での事故で、頭蓋骨を保持する靭帯が損傷したことで、頭蓋骨が、体の背骨の椎骨部分とセタウ段された状態となった。いわば頭が体から離れてしまった状況である。整形外科でいえば、内部斬首状態である。
非常にまれな症状で、手術も困難な症例(成功率55%)であったが、エルサレムのハダッサヘブライ大学病院、整形外科のオハッド・エイナブ博士とツィブ・アサ博士が手術に挑み、ハッサン君の頭を再縫合することに成功した。ハッサン君は、すでに頸部サポーターをつけた状態で退院し、通院治療になっている。
ハッサン君の父親は、息子を助けてくれた医療スタッフに、息子の命を救ってくれたことを一生忘れないと深い感謝を述べている。