イスラエルは、先週3-4日と新年祭だった。今週12日はヨム・キプール、仮庵の祭は、17日から24日。これらは秋のハイ・ホーリー・デー(ハイ・ホリデー)と呼ばれている。
エルサレムは、海外からユダヤ教徒やクリスチャンも大勢やってきおり、1年で一番こみあう時期。福音派クリスチャンの大きなカンファレンスは、今年も目白押しだ。
エルサレム市内はじめ、全国的非常に気持ちのよい気候で、新年祭には、10万人が国立公園で新年の休日を過ごした。
日本では正月にタコあげをするが、今年はイスラエルでも、カイザリアや、アシュドド、テルアビブなどの海岸で、親子連れなど2000人がタコ上げを楽しんだ。
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<裁きと贖いを待つ週>
ユダヤ教の新年は、ただ新しい年を迎えて喜ぶだけではない。ラッパを吹き鳴らすこの日は、「神の審判の時が来近づいたので備えをせよ」とう呼びかけである。
新年祭からヨム・キプール(大贖罪日)までの10日間は、昨年してしまった罪、またするべきだったのにしなかった罪を振り返り、傷つけた人には謝罪するとともに主にむかって赦しを求める。
ラビによると、心から悔い改め、主に近づきたいと願えば、父なる神はそれらの罪を赦してくださるというのだ。
エルサレムでは、この期間中、「スリホット(赦し)」と呼ばれる習慣が始まっている。西壁は、特に夜間、悔い改める人々でいっぱいになっている。*必ずしもキリスト教的な悔い改めではなく、習慣としての悔い改めの場合ある
また、あえて夜間に、エルサレム市内に点在する古くからのユダヤ地区を回りながら、ユダヤ教とその歴史を学ぶツアーが行われる。ナハラオットや、メアシャリームは、多数のスリホット・ツアーのグループで毎夜いっぱいになっている。
イスラエル市民がこのように平和なハイ・ホリデーを満喫できるのは、休日返上の治安部隊が警備しているからで、今週は南部、北部、エルサレム市内でも、それぞれ深刻な治安問題や、テロが未然に防がれていた。