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イスラエルとハマスの交渉再開:合意に近づいている?
12日間のイスラエルとの戦争の後、イランのハメネイ政権は存続して、強気姿勢を続けているが、軍事面では相当な打撃を受けている。ハマスを含む傀儡組織への支援はできなくなっていると推測されている。
このため、イランとの停戦発効直後から、トランプ大統領は、次はガザの停戦だとして、水面下でイスラエルとハマスの間接交渉が進められている。イスラエルからはロン・ダーマー戦略大臣が代表。仲介は、アメリカのウィトコフ特使とカタール、エジプトの担当者である。
今上がっている案は、まず60日間の停戦を開始し、ハマスは生存している人質10人と18人の遺体を解放する。停戦の60日以内に、両者は人質全員の解放に向けた交渉を行い、合意すれば恒久的な停戦に移行するという計画である。
7月1日(火)、トランプ大統領は、イスラエルはこれに合意したと発表した。あとはハマスの返事を待つだけだと述べた。
ハマスは、2日(水)、トランプ大統領の提案に応じる用意があるとは言ったが、停戦後、イスラエルが攻撃を再開せず、この時点で恒久的な停戦に入ることが条件だと、これまでの要求を変えなかった。
その後、また、交渉が行われたのか、本日3日(木)、イスラエルとハマスは、交渉が続いている限り、攻撃を再開させないという約束をつけることで合意したと伝えられている。まもなく、トランプ大統領が両者の合意を発表すると予想されている。
しかし、仮にハマスが合意したとしても、そこからまた具体的にどう進めるか、交渉が必要になり、一定の時間がかかるのではないかと言われている。たとえば、人質を一度に全員解放するのか、何回かに分けるのかなどである。
またネタニヤフ首相は、7月2日(水)の時点で、あくまでも人質解放と、ガザのハマス打倒という目標は、変わっていないと強調。ガザにハマスが残留することはないと述べた。さらには、ガザの外、裕福な国々に散在するハマス指導者についても要求していくとみられる。
これをハマスが受け入れるとは思えないのだが、ただ、これまでと違うのは、ハマスにはイランという強力な支援者がおらず、現時点で、ガザ地区の50%以上?はイスラエル軍が監視下に置く形になっている。
もはや、イスラエルとアメリカの要求を断るという選択肢がないのではないかということである。
来週ネタニヤフ首相訪米予定:ハマスとの停戦なるか?
ガザでの戦闘を終わらせようとするトランプ大横領だが、来週7日(月)に、トランプ大統領とワシントンで会談することになっている。4月に訪問して以来の対面である。
両首脳は、主にガザ問題、イラン問題についての話し合いをするとみられている。
それまでに、イスラエルとハマスの間の停戦に向けた合意が、どこまで得られるのか、ワシントンで将来に続く何かが決まるのか、世界は注目している。
www.timesofisrael.com/netanyahu-set-to-visit-white-house-july-7-as-us-pushes-for-end-to-gaza-war/
