目次
ネタニヤフ首相のデモへの対応:総選挙は予定せず
大規模な総選挙要求へのデモを受けたネタニヤフ首相は、31日夜、人質家族を会談した後、記者会見を開き、「今、政府を解散、総選挙にした場合、国が8か月以上麻痺することになり、人質交渉もとまるし、戦争は目標を達成する前に終わらせることになる。」と語り、それはハマスを喜ばせるだけだと語った。
人質奪回については、ネタニヤフ首相は、31日夜、全力を尽くしていると強調した。
ネタニヤフ首相は、先週、カタールから交渉団を呼び戻し、交渉が決裂したかにみえたが、その後、気を変えたと伝えられていた。
31日、次なる交渉が再開されるカイロに、バルネア長官ら交渉団を送り出したところである。
交渉において、イスラエルは、前と変わらない6週間の停戦と、その間に、人質40人に対し、殺人者を含む800人を釈放すると言っている。しかし、同時にラファを攻撃すると言っているし、最終的にハマスを打倒する目標は変わっていないとも強調している。
一方、ハマスもイスラエル軍のガザからの完全撤退を求めていることに変わりはないので、現状のままであれば、状況は変わらず厳しいといえる。
バルネア長官が、ガザ北部にガザ民間人を帰らせたら、ハマスが動くかもしれないとも言っているようだが、今度の動きが注目される。
www.timesofisrael.com/indirect-truce-talks-between-israel-and-hamas-to-resume-in-cairo/
ネタニヤフ首相が鼠蹊ヘルニアで手術:代理はレビン法務相
ネタニヤフ首相は、30日から腸の不快感を訴えていたが、ヘルニアが発生していることがわかった。
このため、上記記者会見の後、エルサレムのヘブライ大学病院で、急遽、手術を受けた。終わったのは31日午前2時だったという。回復には少なくとも1日はかかるとのことで、2日朝ぐらいまでは、仕事から離れることになる。
その間は、急遽、内閣内で選挙を行い、ヤリヴ・レビン司法長官が首相代理(法律で代理はないので、代理的ポジション)を務めることになった。
ネタニヤフ首相は現在74歳。7月に心臓ペースメーカーを埋め込む手術(1時間20分)、8月にも鼠蹊ヘルニアの手術を受けており、その度にレビン法務相が、代理を務めたとのこと。1月の胃の検査時は、アリエ・デリ氏が代理を務めた。
www.ynetnews.com/health_science/article/s15jdrwjr
石のひとりごと
ネタニヤフ首相のストレスは、まさにはんぱないほどのものである。これに耐えられるのは、ネタニヤフ首相ぐらいなものだろう。その根性がどこまで持つか・・というところである。
とはいえ、次に変われるリーダーがいるのかいないのか。。イスラエルにとって、また世界にとっての最善の人物が立つようにと思わされる。