ニューヨークTimes Square Church:オンラインで70カ国から1万人以上が同時礼拝出席 2024.9.5

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世界70カ国1万人以上が同時日曜礼拝

世界が戦争や、異常気象で揺すぶられ、いよいよ地球の終わりを感じる昨今。この少し前のコロナで、始まったのが、オンラインの世界である。オンラインで、世界中が同じ時に同じところにいることができるようになった。

時々紹介しているニューヨークのタイムズスクエアチャーチでは、9月1日、朝10時(日本時間1日夜23時)の日曜礼拝に、世界70カ国から1万人以上が参加していた。これまでで最大数だという。世界地図で見ると、主にイスラム諸国、北朝鮮以外のほとんどの国から参加者がいる。

戦争しているロシア、ウクライナ、イスラエルからもである。最初にディレナ牧師は、ロシアとウクライナの戦争を神が終わらせること、エルサレムの平和、中東にリバイバルが来ることを宣言した。

そうしてあらゆる言語を超えて、同時に同じ賛美をし、共に主のメッセージを聴いた。

この日のメッセージのテーマは、礼拝はいい気分になるために集まるのではなく、主イエスに出会って、暗闇からの解放を受け取る時だということであった。

主は賛美の中におられると書いてある。そうして、主が来られたら、闇は遠のく、人々が解放されるということである。

私たちの前には、天と地獄があり、罪があれば暗闇の地獄にいくが、キリストの十字架による贖い(罪の代価になるもの)があれば、天に行くことができるというのが聖書の原点である。

しかし、私たちは今暗闇に支配されている世にいるので、人々は往々にして、地獄に行く道に留まる方を選ぶ傾向にあるという。

ディレナ牧師は、CSルイスの「Great Divorce」という本を紹介していた。CSルイスの本の多くはアレゴリー(たとえ話)だが、この本もその一つ。神学ではないので、ご了承のこと。

ある日、地獄から天国へバストリップが行われた。人々は天でバスを降りて、すばらしい環境を楽しんだが、バスにのって帰ろうとする人がいる。その人は、小さい悪魔を肩に乗せている。

その人にキリストらしき人が近づいて、それをとってあげようというと、その人は、「とらなくていい。今から元の場所に戻るから」と言った。

キリストらしき人はまた、「さあ、それをとってあげよう」という。すると今度はその肩に乗っている小さな悪魔が「とらせてはいかん。私に触れたら痛いぞ」と囁くのである。それでその人はまた、やっぱりいいと断ってバスに乗ろうとする。

キリストらしき人がまた、「それをとらせてくれないか」という。すると小さい悪魔は、「おお、私はここでおとなしくしている。お前に迷惑はかけないから」と囁くのである。

しかし、この時、この人はキリストの方に手を伸ばしてその手を握った。すると大爆発が起こり、小さい地面に悪魔はころがっている。煙が消えていくと、その人は、地獄行きのバスではなく、主がおられる明るいところに登っていくというストーリーである。

私たちの世界、その中での人生も、周りは罪に支配されている。その暗闇の支配から解放され、永遠の地獄からも解放される場所が、礼拝の目的である。

そのために必要なのは、すばらしい音楽やワーシップではなく、主がそこに来て下さること。そうして暗闇を押し返すこと。その中で、自分も人々も解放され、自由になっていく。

改めて、私たちが求めるべきは、主がそれぞれの教会、地域、人生に来て下さること。人々が闇から解放される時、場所、そういう礼拝になるよう祈りたいと思った。

この日、世界70カ国、1万人にこのメッセージが、同時に届いたということも、主のメッセージなのだろう。暗闇が続くガザ、イスラエルの被災者、ヒズボラ、西岸地区、イラン、中東全体、そして、ロシア、ウクライナ、あらゆる戦争の暗闇に主が来て下さるように。

そしてこの日本にも。日本では聖書を読むクリスチャンは、先進国では最も少ない、人口のわずか1%以下である。しかし、世界にはこれだけのクリスチャンがいることを思えば、あまりにも惜しい。

すでに同じ聖書を読んでいる、日本人クリスチャンたちには、このメッセージでぜひ励まされてほしい。またまだキリストを信じておらず、暗闇を経験している人はぜひ、聖書に手を出し、そして近くの教会での礼拝に行かれたらと願ってやまない。

石からのお願い

この記事はオンライン礼拝を推奨するものではありません。ただ世界70カ国の1万人以上が、同時に共に礼拝すること。それはオンラインでないとできないことです。この教会のミストリーを通して、日頃教会に行っていない人が見て、全世界に救われる人が起こされています。

ディレナ牧師は、長年行方がわからなかった娘が、Times Square Church のオンラインのホームグループに突然参加し、なんとそこにその母親がいて、再会になったという証を語っています。そういう奇跡も起こされています。

オンラインは、終わりの時に福音を全世界に宣言する道具として、主から与えられたものと筆者は考えます。

しかし、それだけに終わらず、実際の教会に所属し、実際の人々との関係の中で、霊的な家族になること。それなしにクリスチャンとしての本当の面白さ、学び、楽しさ、そして成長はありません。

イエスを信じ、救われた人は、ぜひ、お近くの教会に行って、祝福をうけるだけでなく、与える者になるようにとおすすめします。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。