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ドーハでの交渉:イスラエルと仲介国
15日、カタールの首都ドーハで、アメリカ、エジプト、カタールを仲介とする、ガザでの一時停戦と人質交換に関する交渉が始まった。
現時点で、話し合っているのは、仲介3か国の代表とイスラエル代表だけで、ハマスの代表者はいない。
現時点において、ハマスは、ネタニヤフ首相が出したとする新たな条件には応じられない、ネタニヤフ首相には妥協する様子はみられないとして、交渉に代表者を送り込んでいない。
しかし、ドーハには、ハマスの高官たちが住んでおり、条件によっては応じるという隙間はあけているとみられる。
しかし、第一段階でイスラエル軍が完全にガザから撤退するという条件を主張し続けており、こちらも妥協する様子は全然みられないわけである。
15日に行われた話し合いの内容はまだ公表されていないが、16日にも継続するとして、頓挫はしていないということを強調している。
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その後、カタール代表のアル・タニ外相が、イランに電話をかけ、交渉に進展があるとして、イスラエル攻撃については、慎重に検討するべきだと伝え、ブレーキをかけたとの情報が出ている。全体的にみると、この交渉は時間稼ぎの感じに見える。
テルアビブで大規模な人質解放を求めるマーチ「最後のチャンス行進」
テルアビブでは、イランかヒズボラの攻撃がいつ始まってもおかしくないという状況の中、さすがにビーチや酒場もガラガラになっているという。しかし、15日にドーハでの交渉が始まったことを受け、夜、大群衆が人質を解放せよと訴えるマーチングを行った。
参加した人々は、代表団に対し、人質をつれないではかえってこないように訴えた。同胞の苦難を人ごととは思えないイスラエル人らしい動きである。
戦時内閣を離脱した中道左派ガンツ氏も15日、政府に対し、ハマスとの交渉の条件を変え続けて、時間をかけているネタニヤフ首相を批判。人質をできるだけ早く奪回する方向で動くようにと訴えた。