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イランに期限をつけて最終交渉中とトランプ大統領
アメリカはイランへの攻撃を示唆しながら、空母アブラハム・リンカーンに続いて、さらに軍を中東へ派遣している。今週、イスラエル最南端で、紅海に面するエイラット港にもアメリカの駆逐艦が到着した。
USS Delbert D. Black t.co/OiB2DMqnvZ pic.twitter.com/qQQVPYMTEu
— Emanuel (Mannie) Fabian (@manniefabian) January 30, 2026
こうした中、1月30日(金)、トランプ大統領が、イランとの最終的交渉を行なっていることを明らかにした。

トランプ大統領としては、軍事的圧力、経済的圧力を最大限にすることで、できれば軍事介入せずに解決させたいと願っていると言っていた。
しかし、アメリカが、交渉で、つまり、イランの攻撃を思いとどまる条件として出している項目は、イラン国内の反政府勢力の問題ではなく、濃縮ウランの撤去、長距離ミサイル備蓄の上限、さらには、中東における傀儡組織(ハマス、ヒズボラ、フーシ派など)への支援の縮小も含まれているとのこと。

当然ながら、イランがこれらを受け入れるはすはない。
現在、トルコを訪問中のイランのアラグチ外相は、交渉が、対等な立場で行われるなら、話し合う用意はあると言ったが、防衛力、ミサイル能力については交渉の対象にはならないと明言した。
トルコに拠点を置くイラン研究センター(IRAM)のアファジャン所長は、今の時点でイランと核問題を話し合うことには無理があると語っている。
トランプ大統領は、イランに最終期限を出したと言っているが、「イランだけがそれを知っている」と述べ、それがいつなのかは明言しなかった。
*イランの核問題
イランが、ウランを核兵器レベルまで濃縮していることが明らかとなったため、2015年、欧米先進国は、イランと交渉し、イランのウラン濃縮制限を盛り込んだJCPOA(包括的共同計画)に合意した。
しかし、その後就任したトランプ大統領は、この合意は不完全であり、期限切れとともに、イランの核開発を許すことになるとして合意から離脱した。するとイランも離脱して、ウランの濃縮を始めたのである。
またイランは、核弾頭を装着できる長距離弾道ミサイル(ヨーロッパも射程内)を開発するなど、非常に危険な動きに出ていた。
最終的にイスラエルとアメリカは、2025年6月に、イスファハンとナタンツにある、イランの核開発地点を攻撃(12日間戦争)。大きな打撃を与えたと認識されていた。
しかし、その後、イランは、この施設の上に屋根を設置し、衛星では、その下の動きが監視できなくなった。IAEAの査察だけが頼りになっているが、イランは査察を受け入れていない。
欧州はどう出る?:この時期にイラン革命防衛隊(IRGC)をテロ組織に指定

トランプ大統領が、今、核問題を持ち出してきたことで、ヨーロッパ諸国も無関係ではなくなってきた。
これは、アメリカだけの問題ではないからである。
そのヨーロッパだが、EUは、1月29日(木)、イラン政権が、市民のデモ参加者3万人以上を殺害したことを受けて、IRGC(イラン革命防衛隊)を、テロ組織に指定した。
ISIS、アルカイダ、ヒズボラなどと同列のテロ組織に指定したということである。イランのアラグチ外相は、ヨーロッパは大変な間違いを犯したと述べた。
www.bbc.com/news/articles/c20gypw8enjo
アメリカのイラン攻撃を支持するのかと聞かれたイギリスのスターマー首相は、「イランの核問題は重要だ。イランを非核化するという目的のためには、協力するべきかどうかを話し合っていると述べた。
石のひとりごと
トランプ大統領はどう出るのか。本人にすらわかっていないとも言われている。しかし、これだけの軍隊を、中東に長く維持させる経費は半端ない。トランプ大統領がそれを無題にするとは考えられない。
では攻撃するだろうか。その場合だが、前にイランがイスラエルに向けてミサイルを発射した際、サウジアラビアやヨルダンが、迎撃に協力するという予想外のことが発生した。今回も同様の動きになる可能性もある。
実際、サウジアラビアは、アメリカが今攻撃しなければ、今のイラン政権が強大化すると警告を出したとのニュースが入っている。
しかし、ヨーロッパまで出てきて、多数の国が関与してくることで、なにやら第三次世界大戦になる気配も感じなくもない。
戦争になれば、多くの死者が出る。そのほとんどは救われていない。大きなことにならないよう、主に愚かな私たちへのあわれみを祈る。
