デイフ死亡を語るガザ内部の会話を傍受:死亡確信に近づいているとIDF報道官 2024.7.19

左が今、右が若き日のモハンマド・デイフ

13日にイスラエルが、ガザのカンユニスで暗殺しようとした、ハマスNo2のモハンマド・デイフ。その死亡はまだ確認されていない。しかし、17日、イスラエル軍は、ガザ市民とみられる人々の会話を複数傍受したとして、その録音を発表した。

どの会話も、「デイフが死亡した。インシャアラ(神のみこころなら)次にシンワルも殺されるだろう。戦争は終わりだ。もう十分だ」などと、デイフやシンワルの死が戦争を終わらせると期待するような会話であった。

なお、録音は、ハマス高官の会話ではないので、デイフの死を証明するものではない。

しかし、ガザ市民の中には、デイフやシンワルが死んで、戦争が終わることを待ち望むというのが本音の市民がいることは確かだと分析されている。

www.jpost.com/israel-hamas-war/article-810942

IDFのハガリ報道官によると、イスラエル軍は、デイフがおそらく死亡しているとの確信に近づいていると語った。

その一つは、当日の巨大な爆発で、ハマス指揮官のラファ・サラメの死亡は確認されている点である。デイフはサラメと一緒にいたので、死を免れたとは考えにくい。

ハガリ報道官は、ハマスは事実を隠しているとの見方を語っている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。