テルアビブとベイトシェメシュの犠牲者たち:イランが奪った10人 2026.3.3

Clockwise from top left: Sara Elimelech, Ronit Elimelech, Gavriel Baruch Ravach, Bruria Cohen, Yosef Cohen, Oren Katz, and siblings Sara, Yaakov, and Avigail Biton, who were killed in an Iranian missile attack in Beit Shemesh on March 1, 2026. (Courtesy/United Hatzalah/Social media; used in accordance with Clause 27a of the Copyright Law)

3月1日(日)にイランからのミサイルが着弾したベイト・シェメシュで犠牲となった9人と、先のテルアビブでの犠牲者1人の身元が発表された。

ベイト・シェメシュの犠牲者たちは、警報でシェルターに駆け込んだところ、そのシェルターにミサイルが着弾して死亡していた。

www.bfpj.org/support/ezra/report/?id=31

ロニット・エリメックさん(45)と母親のサラさん。ロニットさんは、救急救命士で、救急隊員ユナイテッド・ハズバラのボランティアだった。ロニットさんの2人の子供は、負傷した状態で、瓦礫から救出され、もう一人の子供と、サラさんの夫は無事だった。

3人の兄弟姉妹だった、ヤアコブ・ビトンさん(16)、アビガイル・ビトンさん(15)、サラ・ビトンさん(15)。すでに大勢の家族によって葬られている。

オレン・カッツさん。妻と子供、兄弟が遺族となった。オレンさんは、犠牲になった日、仕事場から家族のために、ランチを持って帰ってきていた。家族が生きる理由だと言っていたとのこと。

ガブリエル・バルーフ・ラバフさん(16)父親は、破壊されたシェルターの隣で、やはり破壊されたシナゴーグの建設に献金していた人だった。息子とシナゴーグの両方を失った。

成人している男性ヨセフさんと、その母親のブルリア・コーヘンさん。ヨセフさんは母親思いの息子として知られていた。

www.timesofisrael.com/four-of-the-9-victims-of-iranian-missile-strike-on-beit-shemesh-named-by-authorities/

Mary Anne Velasquez de Vera. (Courtesy)

先に攻撃を受けたテルアビブでの死者は、フィリピンから、介護職で働きに来ていた、メアリー・アン・ベラスケス・デ・ベラさん(32)だった。

2019年にイスラエルに来て、89歳の高齢者のケアにあたっていた。メアリーさんは、雇い主には「地上の天使」と評されるほどの人だった。

www.timesofisrael.com/employers-of-filipina-caretaker-killed-by-iranian-missile-remember-angel-on-earth/

*ベイト・シェメシュは、BFPJapanが、長年タウンサポートとして支援していた町である。その町が被害を受けたことから、現地スタッフが現場を訪問している。

www.bfpj.org/support/ezra/report/?id=31

緊急献金は以下から可能となっている。

www.bfpj.org/support/ezra/project/ambulance/?fbclid=IwY2xjawQT1PpleHRuA2FlbQIxMABicmlkETFJMVQyUndSZkFUaGs1NGI4c3J0YwZhcHBfaWQQMjIyMDM5MTc4ODIwMDg5MgABHo9tNwQ5eimgewiwNWjIPeiUUPtHNKIRCV5vxOnxEZtitzIFsDCWRH7A5MaF_aem__lWgxwVzNbwJ_A3aVioQxQ

石のひとりごと

記事を書きながら、それぞれの人生を思った。ユダヤ教では、それぞれの人には、それぞれの世界があると理解する。その命を絶つことは、その世界を破壊することになる。

それぞれの人生。まだ若い人もいる。なぜ今行かなければならなかったのかと思ってしまう。しかし、ユダヤ人は、それもまた主の手の中で起こったことして受け入れ、これまで共に歩んだ日々を感謝するのである。

不条理の中を生きる唯一の道は、やはり、私たち人間の理解を遥かに超えた、天地創造の主がおられることを知っているということだろうか。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。