テルアビブで続くテロ事件:4人刺したテロリストはアメリカ在住モロッコ人観光客 2025.1.22

Medical rescue and security teams at the scene of a terror stabbing in Tel Aviv on January 21, 2025 (Magen David Adom)

テルアビブでナイフテロ2件

1)1月18日(土)不法滞在のパレスチナ人に刺された男性重傷

テルアビブでは、1月18日(土)、テルアビブ中心地で、男性(30歳代)がナイフで刺されて重傷を負った。テロリストは、近くにいた民間人が射殺した。

テロリストは、西岸地区トゥルカレム出身で、イスラエルに不法滞在中だったパレスチナ人、サラ・ヤヒエ(19)であった。

www.timesofisrael.com/man-seriously-hurt-in-tel-aviv-stabbing-palestinian-terrorist-shot-dead/

2)1月21日(火)在米モロッコ人がナイフテロ・4人負傷

その2日後の1月21日(火)夜、テルアビブの繁華街で、ナイフで4人を刺すテロ事件が発生した。テロリストは、まず3人を指し、別の通りでもう一人刺したところで、非番中の治安部隊とみられる人物に射殺されていた。

目撃証言によると、テロリストは別の人物とバイクで到着していたが、その人物は逃げたとのことであったため、周辺を捜査したとのことだが、それ以後の情報はない。

刺された4人のうち、2人(24歳と28歳男性)は中等度、2人(24歳と59歳男性)は軽傷とのこと。

テロリストは、アメリカの永住権を持ち、アメリカから犯行の3日前に、イスラエルに到着していたモロッコ人、カディ・アブデルアジズ(29)。

カディは、SNSに親ガザで、イスラエルを非難する扇動的な投稿をしていた人物である。

ベン・グリオン空港に到着した際、セュリティが、滞在の目的をはっきり述べないなど怪しかったため、シンベトに回されたにもかかわらず、どういうわけか、そのまま入国が許されていた。なぜそうなったのか物議になっている。

www.timesofisrael.com/us-green-card-holder-wounds-four-in-tel-aviv-terror-stabbing-spree/

石のひとりごと

イスラエル人であるというだけで、テロの標的になる。個人的にはなんのうらみもないのにである。今後、こうしたテロ事件が増える可能性があると言われているが、さっそくに。。という感じである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。