テルアビブからエルサレムでもサイレン:フーシ派犯行声明 2025.3.20

サイレンが鳴った地域

本日3月20日朝5時(日本時間11時)、イスラエル中央地域、テルアビブからエルサレムまで広範囲にミサイルの警報が鳴った。ミサイルは、イスラエル領空に入る前にIAFによって撃墜され、国内に被害は出なかった。

しかし、久しぶりのサイレンで、夜明け前だったため、人々はあわててシャルターに駆け込んでおり、その際に、ショックにおちいったり、転ぶなどして13人が救急搬送されていた。

国会では、夜を徹して予算に関する審議が行われる中、サイレンが鳴ったが、議員たちは避難しなかったとのこと。ネタニヤフ首相は国会にはいなかった。

ベン・グリオン空港では、着陸予定だった飛行機が一時迂回を余儀なくされたが、まもなく着陸できていた。

anti-U.S. and anti-Israel rally in Sanaa, Yemen, Monday, March 17, 2025. (AP Photo/Osamah Abdulrahman)

その後、フーシ派が、「ベン・グリオン空港を標的に、超音速弾道ミサイル“パレスチナ2”を発射した。目標は達成した。これは、ガザの兄弟たちが虐殺されていることへの反撃だ」と犯行を認める声明を出した。

フーシ派は、イスラエルがガザでの攻撃を続ける限り、攻撃を続けると言っている。

フーシ派がイスラエルに向けてミサイルを発射するのは、これが2回目である。

アメリカは、16日から今もフーシ派への激しい攻撃を続けている。トランプ大統領は、フーシ派の反抗はすべてイランの責任だと言っており、今後、紛争の拡大が懸念されている。

www.ynetnews.com/article/ryvpkxyn1g

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。