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アル・クッズ・デーの反イスラエルデモ
3月13日(金)は、ラマダン最後の金曜日であった。この日は、1979年のイスラム革命を指導したホメイニ師が、パレスチナ人を覚え、エルサレムを“占領”するイスラエルへの抗議を行う日と決め、「アル・クッズデー(エルサレムの日)」と呼ぶようになった。
本場テヘランでは、イスラエルの攻撃が続く中、大統領、最高治安責任者、司法長官、外務大臣が参加する中、数千人が、反イスラエル集会を開催。数千人が拳をふりながら、「アラーは偉大なり」と叫んだ。
www.nytimes.com/2026/03/13/world/middleeast/iran-government-quds-protest-tehran.html
エルサレムからの報告はないが、ニューヨーク、ロンドン、トロントなど世界の主要都市では、13日(金)から15日(日)までの間に、親パレスチナだけでなく、親イラン、親IRGC、親ヒズボラを訴える数千人規模のデモが発生していた。
ニューヨークでは、ハマス支持、ヒズボラ支持を叫ぶ声もあった。イスラム聖戦の旗も見られた。「赤ちゃんを食べるな」と、ユダヤ人への陰謀論めいた中傷の叫びもあった。ロサンゼルスでもデモが行われた。
カナダのトロントでは、アメリカ大使館前でのデモに4500人が参加していた。PLOの旗も見られ、「パレスチナに自由を」と叫んでいた。
www.jpost.com/diaspora/antisemitism/article-890036
ロンドンでは、昨年のアルクッズデーのデモで、10人が逮捕される騒ぎになっていたことから、今年は、警察の治安維持を図る中、数百人が、マーチはせず、ロンドン中心部で、デモを行った。
群衆は、イランの旗を振りながら、ハメネイ師の写真や、イスラム革命防衛隊の旗やパレスチナの旗を掲げ、「アメリカに死を」「イスラエルに死を」と叫んだ。
また、この中で、人気のミュージシャン、パンクデュオのボビー・ヴィランが、演説の後群衆を導いて、「IDF(イスラエル軍)に死を」と叫び、問題となった。
このデモの主催者は、イスラム人権委員会(IHRC)である。イランを支持するデモだったことから、背後にイラン政権の存在も疑われている。
なお、ロンドンでは、混乱の中、今年は12人が逮捕された。
親イスラエルを叫ぶ海外在住イラン人たち
ロンドンでは、上記デモが行われていたテムズ川周辺では、川をはさんで向かい側では、イランの外に住むイラン人たちが、親イスラエル、親アメリカのデモが行われ、イスラエルの旗や、アメリカの旗、パーレビ皇太子の写真が翻っていた。
www.bbc.com/news/articles/c93jz4gykwko
東京では3月15日(日)に、親イランを訴えるデモはなく、規模は小さいが、在日イラン人たちが、現政権に反対を訴えるデモを行っていた。
また1週間ほど前になるが、在日イラン人たちが、偏った報道しかしないと日本のメディアに抗議を訴えるデモをしていた。
イラン人は、現政権を打倒しようとしているアメリカとイスラエルに感謝すると訴えていた。
石のひとりごと
この記事を書くにあたり、リサーチしていたら、アルクッズデーのデモは毎年、かなり大規模に世界各地で行われていることがわかった。しかし、今年は特にイランの戦争の要素が反映されていたようである。
それにしても、当事者であるイラン人の多くは、現政権に苦しめられているとして、アメリカとイスラエルにも感謝を表明しているのに、外国人の多くが、自分の正義感で、イラン政権を支援している。
これはいったいどういうことなのだろうか。やはり背景に、まどわす霊がいると考えられないだろうか。
