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いつもよりリアル?ティシャベアブ(神殿崩壊記念日)
イスラエル、また離散するユダヤ人たちも12日日没からティシャベアブに入った。これは、エルサレムにあった第一神殿、第二神殿が崩壊したことを中心に、その後の時代に続いたイスラエルとユダヤ人への苦難を覚える日である。
聖書で命じられた例祭ではないが、ユダヤ人の多くは、25時間断食し、シナゴーグに集まって、特に男性たちは、地に座り込んで、嘆き悲しみながら主の前に出る日とされている。
この日、聖書の中にある哀歌(預言者エレミヤが、バビロンによって第一神殿とエルサレムが破壊されたことを哀しんで書いた書)を朗読する。しかし、悲しむだけで終わらず、主の前に悔い改めることは悔い改め、将来に向かって立ち上がる日でもある。
今年は特に、10月7日という現代における大きな苦難を受けたところなので、世界中のシナゴーグで、まだ人質になっている人々を覚えているとみられている。
この日のことを正式な祈りに盛り込むラビもあるという。ユダヤ教では通常、昔からの祈りの言葉は変更すべきでないとされているので、今年は特例である。
また戦争はまだ終わっていない中でのティシャベアヴである。
今現在も、イスラエルは、イラン、ヒズボラ、西岸地区、イエメンのフーシ派など文字通り四方八方から、今日にも攻撃される可能性がある。しかし、エルサレムの嘆きの壁では、恒例の祈りが捧げられ、祈りを捧げる人々で埋め尽くされていた。
www.alephbeta.org/playlist/tisha-bav-after-october-seventh
イラン・ヒズボラの一斉攻撃はこの24時間から今週中とアメリカが警告
イランは、イスラエルへの処罰は行うと言い続けており、15日に予定されているイスラエルとハマスの最終交渉の前になるとの示唆もある。
イランが攻撃を実施する時期については、12日から13日にかけて、ティシャベアヴで、ユダヤ人たちが、悲しんで断食して悲しんでいる日になるのではないかとも予測されていた。
昨日アメリカは、この24時間以内にイラン側からの総攻撃がありうると警告。イスラエルは、最高の警備体制においている中で、今のティシャベアブに入ったということである。
10時間ぐらいが経過した今、大きな動きは発生していない。アメリカは、イランの攻撃は今週中かと、若干やわらげた発言に変えている。
ヒズボラはベイルートから拠点を完全撤退
今、イランよりも攻撃が差し迫っていると言われているのがヒズボラである。ヒズボラは、先月、ナスララ党首の右腕と目される、シュクル副指導者をイスラエルに暗殺され、何らかの報復をしないはずはないとみられている。
これに対し、イスラエルは、ヒズボラに対する先制攻撃も含め、レバノンも犠牲にするほどの徹底的な反撃を宣言している。
こうした中、レバノンメディアは、ヒズボラが、首都ベイルート郊外にある拠点から、コンピューター設備など重要な設備をすべて撤退させたと報じているとのこと。万が一のイスラエルとの全面戦争になった場合に備えているのではないかと見られている。
www.timesofisrael.com/hezbollah-reportedly-clears-out-entire-operation-from-beirut-headquarters/
石のひとりごと
イランとイスラエルは戦争になるか?どちらもそれは望んでいないのに、メディアを通じて発信されてくる状況は、戦争になるしかない、という状況である。
それが実際の現状をどの程度反映しているのかはわからない。とはいえ、すべてを嘘だということも間違っているだろう。
ティシャベアヴが世界に語っていること。それは、第一神殿時代、第二神殿時代と、2600年前から、イスラエルという国が実在していたということ。
またイスラエルは常に、その存在を消そうとする勢力に直面してきたということ。その構図は、今も全く変わっていないということである。
昨日読んだ聖書のことば。ユダヤ人はこれを毎日言うことになっているという。いかんせん、すべての支配者である神、主は、イスラエルの神である。ど言うふうになるのかは、さっぱりわからないが、イスラエル人たちも含め、イランとヒズボラもこのことをを実感することになると信じる。
わたしはあなたがたの神、主であって、わたしがあなたがたの神となるために、あなたがたをエジプトの地から連れ出したのである。わたしはあなたがたの神、主である。(民数記15:41)