1月24日の日没から25日の日没までは、ユダヤ教のツービー・シャバットと呼ばれる例祭であった。
国民の祝日ではないが、ちょうどアーモンドの木に花が咲く頃で、木にとっての新年を覚える日である。この日、人々は、木の実やドライフルーツを食べ、新しい命を覚える。
イスラエルではKKL―JNF(ユダヤ民族基金・自然保護などを行う)が、毎年、この日にイスラエル全国に木を植える催しを行っている。人々は、亡くなった人を記念して、野や山に木を植えるのである。
今年、KKLは、10月7日にハマスが侵入して来て、虐殺が最も激しかった、キブツ・べエリ近くの音楽フェスティバル会場に、遺族となった300組以上の両親を招いて、失った息子娘たちを覚えるイベントを行った。虐殺現場で新しい命を植えて、回復を象徴するイベントである。
KKL-JNFは、膨大な被害を受けた、ガザ国境から7キロ以内の48コミュニティの避難のために膨大な献金をするなど、今も支援を続けているという。
なお、キブツ・べエリは、赤いアネモネが咲くことでも知られたキブツである。アネモネは今年も咲いている。