アラブの春の発端となったチュニジア(アルジェリアとリビアの間の国)。その後の選挙で、イスラム主義・ムスリム同胞団を基盤とする政党アンナハダが最大議席数を持つ制憲議会が立ち上がり、憲法制定に向けて準備中だった。
ところが6日、世俗派の野党政党・党首のベルイード氏が自宅前で暗殺された。ベルイード氏がアンナハダを批判していたことから、犯行がムスリム同胞団と関連しているとの疑いが広がった。
これに怒った群衆が全国各地で,反政府デモ活動をはじめ、首都チュニスでは警察と暴力的な衝突で死者も出た。
チュニジアのジェバリ首相は、暗殺を非難すると同時に、現在の制憲議会を解散・早期に選挙を行うと発表した。