内戦の続くシリアだが、昨日、シリアのクルド人1万人がいっせいにイラクのクルド人地区へなだれこんだ。
先週からすると2万人がイラクへ逃れたことになる。BBCなどによると、大群衆が徒歩で逃れてくる様子が報じられた。難民たち証言によると、シリアでは食料はじめ物資の不足が深刻なのだという。
難民の半数近くは子どもたちである。全シリア難民は200万人に近いが、そのうち15万人がすでにイラクに逃れていた。現在、国連など支援NGOたちが対処に追われているが、対処しきれていない状況である。
イラク北部のクルド人地区は、独立への運動が始まっており、独自の軍ももっている。シリアの内戦では、アルカイダ系アル・ヌスラなどと戦っており、もしシリアにいるクルド人がテロにあうなどの事態になれば、本格的に介入すると言っており、緊張が高まっている。