情勢が悪化するシリアだが、水曜、アメリカとロシアが、協議を行い、アレッポを中心として48時間の停戦延長が決まった。
ロシアは、シリア政権側を支持し、アメリカは反政府勢力を支持していることを受けて、両国が、現地での戦闘停止を命じたというわけである。しかし、この停戦にISISとアルカイダ系アルヌスラは含まれておらず、どんな意味があるのかといったところであった。
そんな中、5日、48時間の停戦の途中で、シリア北部、トルコとの国境にある難民キャンプが空爆され、少なくとも28人が死亡した。ここはシリアの戦闘地域から逃れて来た多数の女性や子供たちが、テントで避難生活をおくっていた地域である。
どの組織が空爆したのかはまだ明らかでないが、この行為は戦犯になる可能性が高い。
破壊されつくしたテントのあとで、男性が泣き叫びながら、「ここにいたのは子供たちだ。子供たちがなにをしたというのだ。イスラムはどこにある?世界は何をしている?」とアサド大統領とその同盟国、レバノン、イランをのろっている様子が伝えられている。