シリアの内戦が始まってから3年。22日水曜から、シリアに暫定政府を設立させることを目標に、アサド政権、反政府勢力にアメリカやロシア、イギリスなども加わる国際会議「ジュネーブⅡ」がスイスで予定されている。
*ジュネーブⅠ会議?
アサド政権、反政府勢力などがテーブルに共について話し合うという意味でのジュネーブⅠは実現していない。2012年5月に、シリアに暫定政権を設立する方針が、アメリカとロシアを筆頭に、国際社会で合意された。それをもってジュネーブⅠと数えられているようである。
当事者による国際会議が実現できていないのは、アサド大統領側は政権から降りないこと、またどんな合意であっても、後でそれを国民投票にかけることを出席の条件として主張。
逆に反政府勢力はアサド大統領の完全な退陣を出席の条件にしており、双方折り合うことがないからである。
また反政府勢力は、一枚岩でなく、様々な組織がそれぞれに出席するしないを決めており、今回も実効力のある会議が実現するかどうかはまだまだ未知数である。
しかし、何かしなければならない。ケリー国務長官はここでも暗躍して休みなしである。
*イランも参加
シリアの内戦にはイランと、その支援組織であるヒズボラが深く関わっている。ジュネーブⅡにはイランが加わる必要があるとロシアは主張する。
これに対し、アメリカは、「イランはジュネーブⅠ合意に賛同せず、ヒズボラとともにアサド政権を支援しつづけて”内戦を長引かせる”動きをしている。」としてイランの出席には合意しかねているもよう。
最終的には国連のバン・キ・ムーン事務総長がイランの出席は必須として、イランもジュネーブ会議Ⅱに招いた。イランもこれを受諾した。