<パレスチナ人も巻き添え>
15日、ダマスカス、ヤルムク地区のパレスチナ難民キャンプがシリア政府軍に空爆され、25人が死亡。シリア政府軍と激しい戦闘になっていたが17日、反政府勢力がこのキャンプをほぼ制圧した。パレスチナ組織PFLPのリーダー・アフマド・ジブリもシリアから逃れたもよう。
この戦闘で、数百人規模のパレスチナ難民が、いっせいにレバノンへ逃れた。シリア国内にはイスラエル建国1948年以来のパレスチナ難民が約50万人にいた。これを受けて、これまでシリア内戦についてコメントを控えてきたアッバス議長も、国際社会に対処を求めた。
<ヨルダンへの難民も急増>
ここ2-3日、ヨルダンへ逃れてくるシリア人が急増しているという。難民らはシリア政府軍が化学兵器を使うのではないかとの懸念している。
先月、イスラエルはヨルダンに対して、シリアの化学兵器を攻撃することをもちかけていたが、ヨルダンに近いところに化学兵器があるのかもしれない。実際、シリア政府は、17日、「化学兵器が反政府ゲリラの手にわたるかもしれない」と語っている。