シリアでは、レバノンとの国境、ヨルダンとの国境付近でも激しい戦闘が行われているとの情報がある中、12日夜、レバノンに近いゴラン高原北部に駐屯中のイスラエル軍へも砲撃があった。
流れ弾か計画的かは不明だが、イスラエル軍は、発射元にむけて、ミサイルで反撃した。
シリアでは、先週から、反政府勢力が急に勢力を拡大しているもよう。先週からアラブ諸国が反政府勢力にヨルダン経由で武器を流しはじめたという情報がある。
<シリア内部にアルカイダ>
10日、現在シリアで戦闘に加わっているアル・ヌスラと呼ばれる聖戦主義組織が、アルカイダの首謀者ザワヒリに忠誠を誓うと宣言する録音を世界に流した。アル・ヌスラは、以前よりアメリカではテロ組織に指定されている。
これについて、欧米に正式な反政府勢力として認められている自由シリア軍は、アル・ヌスラとは関係がないと主張している。しかし、シリア内部にアルカイダ系テロ組織がおり、危険な武器がその手に渡る可能性があることは間違いないことである。
12日、トルコで、アンカラのアメリカ大使館と、イスタンブールのユダヤ教シナゴーグの爆破を計画していたアルカイダの一派が逮捕された。爆破が成功していたら大惨事になるところだった。