www.youtube.com/watch?v=RBQ-IoHfimQ
シリア情勢が膠着したまま、最近あまりニュースも流れてこなくなっている。しかし、現地や難民の状況が悲惨極まることに変わりはない。化学兵器の処理についても期限遅れが目立ってきているという。
そんな中、「シリアで起こっていることがもし、ロンドンで起こったら・・」という設定で作成されたビデオクリップが話題になっている。イスラエルのテレビでも流された。
「ここで起こっていないからといって、起こっていないというわけではない”」と締めくくるこのビデオ。たいへんパワフルに心にせまってくる。(製作は世界の子どもを保護する団体”Save the Children”)
エルサレムを含め、私たちは本当に平和に恵まれている。ぜひ見て頂き、シリアの子どもたちと、人間の力ではどうしようもないシリア情勢の解決を覚えてお祈りください。
<失われつつあるシリアの次世代:ユニセフ・UNHCR 国連難民高等弁務官事務所報告>
シリアの内戦でこれまでに死亡した子どもは1万人以上。負傷した子ども、家族を失ったり離ればなれになった子どもは数え切れない。
ユニセフの最新情報によると、シリアの子ども430万人が国内難民、126万人が国外難民となっている。
難民になってから生まれた赤ちゃんは、国籍を持つことができていない。レバノンで生まれた781人のシリア難民の赤ちゃんのうち77%は出生証明がない。
ヨルダンやレバノンでは、10才以下のシリア難民の子どもたちが、生活のため、毎日畑で働かされている。レバノンにいる難民の子どもたちの半数以上(20万人)は適切な教育を受けないまま育っている。
シリアの一世代が失われようとしている事態に危機感を持ったユニセフは、今「NO Lost Generation」というキャンペーンと行っている。
<日本政府の貢献>
3月6日付のユニセフの報告によると、日本政府は、シリアの子どもたちのために1920万ドル(約20億円)の支援を約束した。これで、日本政府からユニセフ(シリア向け)への支援は、計3500万ドル(約38億円)となった。
日本からの支援金は、主にシリア国内の到達困難な地域にいる子どもたちに適切な教育を届けるために用いられるという。