www.bbc.com/news/world-europe-34595409
自国民だけでなく、ヨーロッパはじめ世界に迷惑をかけているシリア。その一応はいまも指導者であるアサド大統領が火曜、ロシアを訪問。モスクワでプーチン大統領と会談した。
アメリカと同盟国、さらにはロシアの戦闘機が飛び交う中、アサド大統領がシリアを飛行機で出るとはこれいかに、の話だが、この訪問により、ロシアがシリアに対し、絶大な影響力を持っていることが印象づけられる結果となった。
ロシアがシリアへ介入し始めたのは3週間前。アサド大統領は、ロシアの介入によって、テロリストの動きが弱体下しているとプーチン大統領に感謝を述べた。
ロシアは、ISISを攻撃すると言ってシリアに軍事介入を始めたのだが、実際には、反政府勢力の支配地域への攻撃の方が本格的である。(BBCの上記サイトの下の方にある地図参照)
これは、反政府勢力を支援して、ISISもアサド大統領も排斥しようとするアメリカと正面から対立する状況である。ホワイトハウスは、アサド大統領のロシア訪問を強く非難している。
しかしながら、アメリカが供給する武器が、反政府勢力以外のテログループにも流れている可能性は否定できず、地上軍を派遣しないアメリカのシリアでの影響力は、ロシアに比べると力不足であることは否めない。
しかし、シリアでは、内戦勃発以来、50万人以上が死亡。国内外の難民は、1200万人を超え、国民の半数は難民になったことになり、アサド大統領をこのまま権力者にするわけにはいかないというアメリカの主張ももっともな部分もある。
シリアなどからの難民は、厳しい冬を前にヨーロッパへの移動を急ぐ難民の数はまだまだ増える一報である。特にその最初の地であるギリシャはもはや手に負えない状況で、一部暴動にになっている。
トルコから決死の思いでギリシャにたどり着いた難民の子供たちが寒さに震えている様子や、どうしようもない状況に子供を抱き、顔を歪めて目をまっ赤にしたお父さんや、女性たちを涙なくしては見れない状況である。
www.bbc.com/news/world-europe-34597282
今後、シリア情勢がどう変わって行くのか、目を離せない状況である。