1.ゴラン高原緊張:イスラエル軍をねらった爆発か?
6日、ヘルモン山、シリアとの国境をパトロールしていたイスラエル軍の車両付近で、地面が揺れるほどの大きな爆発があった。幸い負傷者がなかったが、イスラエル軍をねらった爆発物だった可能性があるため、現在、調査中である。
もし、意図的にイスラエル軍をねらっていたとしたら、シリアの内戦がイスラエルにも広がり始めた最初のサインとなる。なお、ゴラン高原では、月曜にもイスラエル軍に向けた砲火があった。
イスラエルでは昨日から、本格的に雨が降り始めて気温が下がっている。ヘルモン山では、今週末最初の雪との予報も。ゴラン高原では視界が悪くなっているという。
2.シリアの武器用化学物質、廃棄処分完了
シリアの化学兵器処分で活躍しているOPCWは7日、まだ武器に込められていない危険な化学物質については処分が完了したと発表した。今のことろ、計画は順調のようである。
OPCWの作業員らは、民間人で戦場で働く経験がない。派遣される前には、イラクやアフガニスタン駐留で経験豊富なアメリカ軍から、誘拐など様々な状況にどう対応するのかの訓練を受けてからシリア入りしているという。
まさに砲火入り乱れる中で、作業員らが命がけで作業しているということである。
3.ヒズボラの大物司令官暗殺
4日、イスラエルでいえば、軍参謀総長に匹敵するほどの大物で、ヒズボラの軍事諜報部門の柱だったハッサン・アル・ラキスが、ベイルートの自宅近くで頭を撃たれて死亡した。手口は非常にプロフェッシナルだったという。
アル・ラキスの暗殺は、ヒズボラにとっては、非常に大きな損失になったとみられる。ヒズボラは、イスラエルが暗殺したとして非難したが、イスラエルはそれを否定した。
以前、同レベルの大物ムグニエが暗殺されたことがあったが、この時はイスラエルは反抗を否定していない。従って、今回の暗殺は、シリアのスンニ派関連である可能性もまだ残されている。