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シファ病院はハマスと連携:病院長を逮捕
人質交換と停戦が次の4日間、続く予定(あくまで予定)となった。
その前に、イスラエル軍は、シファ病院地下が、ハマスに利用されていただけでなく、明らかに病院との協力体制があったことが確認されたと発表。22日、ガザ南部へ避難しようとしていた、シファ病院のモハンマド・アブ・サルミヤ院長と、複数の医師を逮捕した。
IDFは、ハマスが、10月7日のイスラエル人虐殺のあと、人質をいったんシファ病院地下へ連行していたという証拠映像を提示していた。病院近くで、遺体で発見されたイスラエル兵のノア・マルキアノ軍曹が殺されたのも病院内であったと主張している。
以下のIDFハガリ報道官の報告では、シファ病院の真下から、病院外のモスクや家屋などに続くトンネルのシステム(約300メートル)や、通信システムや電気、水道などが、真上にあるシファ病院に繋がっているシステムが公開されている。
ハガリ報道官によると、別のトンネルは、80メートル下にまで至ってエレベーターがついており、どこからでも病院に至るようになっているとのこと。これらのトンネルには、防弾ドアがあり、イスラエルの空爆から防御できるようになっていた。
これらのことから、シファ病院がハマスの拠点として使われていたことに疑いの余地はないと判断したと結論づけている。
ガザ北部各地でもトンネルや武器摘発
イスラエル軍は、ガザ北部の主導をほぼ握った状態にある。ジャバリヤ難民キャンプ下でも、モスクや民家に続く6つのトンネルとそれに続く4本の坑道、多数のロケット弾発射器具を発見。ハマス幹部の家の子供部屋のベッド下にも。大量の武器を発見した。これらのコネクションでは、電気システムが完備されており、ハマスが利用していたことは間違いない。
同様の発見は、シャティ難民キャンプからも報告されている。ない、これらの発見は、激しい地上戦の結果、ハマスを追い散らしたあとに発見されているということである。以下は、シャティヤキャンプでの戦闘の様子。
צוות הקרב של חטיבה 401 נלחם ב'עמק הגראדים' בפאתי ג'באליה וחשף תשתיות תת קרקעיות ואמצעי לחימה מתחת למיטות שינה של ילדים>>t.co/FTj58GmfVL pic.twitter.com/dVI46AVKxy
— צבא ההגנה לישראל (@idfonline) November 23, 2023
また海軍も海からガザのハマス関連地点への攻撃を実施。この攻撃でハマス海軍のアマル・アブ・じゃララ司令官が死亡した。
4日間の停戦イスラエル軍への影響は?
イスラエル軍は今、波に乗っているようだが、4日の停戦は悪影響にならないのだろうか。明らかにリスクではあり、極右政治家らはこれに大きく反対していた。
しかし、ヤアコブ・アミドロール少将(予備)は、メディアへのブリーフィングで、イスラエル軍に大きな影響はないと語った。
ガザは包囲された状態であり、ハマスが外へ出ていくことはない。できることは限られている。逆にイスラエル軍はこの4日で、武器の補充や次の段階に向けて体制を整えることもできる。
イスラエルの民意は、人質をとりかえすことではあるが、ハマスを殲滅するということに反対する人もいない。むしろ、ネタニヤフ首相が、戦争をやめたら、もはや政権は成り立たないだろうと語った。約束の休戦が終了した次の瞬間には、イスラエルは、これまで以上の攻撃を開始すると語った。
ガラント国防相、ハレヴィ参謀総長も、戦争が終わるのではなく、必ずハマスを殲滅するまで戦い続けることを明確にしている。
石のひとりごと
病院のトンネルなどの情報をイスラエル軍が公開していることについて、NHKニュースでは常に、「病院への攻撃を正当化する狙いがあるとみられる」と報じている。
なんとなく違和感がある。病院攻撃がまずあり、その理由、いいわけとして地下トンネルなどの存在を発表しているというのである。これは逆である。
イスラエル軍は病院を攻撃したくて攻撃しているのではない。というか、病院そのものへの攻撃は最小限にしようとしている。
病院に侵攻していったのは、その地下にトンネルなどがあり、ハマスが病院を盾にした司令塔として利用し、病院から攻撃してくるから、病院への侵攻を余儀なくされたのである。
どういうわけか、NHKにも反イスラエルの基盤があるように思う。