世界はシリア情勢で手一杯となっているが、その背後で、エジプト軍がシナイ半島でのイスラム主義テロ組織の撲滅作戦を本格的に行っている。
先週、イスラム主義過激派組織が、エジプト暫定政権の内務相暗殺を試みたことを受け、エジプト軍がシナイ半島の一掃に本格的にとりかかったというわけである。
エジプト軍は、エジプト(シナイ半島)と、ガザとの国境を閉鎖。イラン製の武器がハマスに届くことはかなり難しいと分析されている。
イスラエルの介入なしに、エジプト軍だけで、シナイ半島のイスラム主義勢力やハマスを一掃してくれることは、イスラエルにとっては無論、好都合である。
イスラエルとエジプトの和平条約によれば、双方とも軍をシナイ半島に駐留させないことになっているが、イスラエルは、イスラム主義テロ組織撲滅に着手するエジプト軍がシナイ半島に入ることに同意している。懸命な対処だったと、評価されている。
なお、最近ガザを訪問した日本人記者によると、ガザへの食料など生活物資は、イスラエル側から大量に搬入されているという。