ガザで停戦となった翌日、ゴラン高原のシリアとの国境クネイトラ付近で、シリア側からの砲撃がイスラエル側へ着弾。イスラエル兵が1人負傷した。これを受けてイスラエル軍はシリア領内へ報復の砲撃を行った。
クネイトラは国連が管理するシリアとイスラエルの国境で、国連の平和維持軍UNDOFが駐屯して平穏を監視している場所。国連の地基地内や、イスラエルの国境フェンスすぐそばで戦っている武装勢力のビデオが公開されている。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4565454,00.html
そのクネイトラ周辺をシリアの反政府勢力アルカイダ系のアルヌスラが占領し、現在、シリア軍(アサド大統領)が激しく反撃して戦闘状態となっている。
アルヌスラは28日、UNDOFのフィジー人兵士43人を武装解除して誘拐。次にフィリピン軍兵士75人がいる2カ所を包囲している。フィリピン軍兵士らは、反撃も投降もしないでそのままの状態が続いているという。
こうした事態を受けて、イスラエル軍は周辺地域を軍事領域として閉鎖し、高い警戒態勢をとって監視を続けている。
*同様のこの地域での国連関係者誘拐事件は2012年にも発生している。当時日本の自衛隊もUNDOFに協力し、クネイトラに駐屯していたが、前回の誘拐事件以来、撤退しており、現在、クネイトラに日本人はいない。
<シリア人難民300万人を突破> www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4565482,00.html
国連によると、シリア国内を放浪したあげく国外に脱出する難民があとをたたず、とうとう国外難民は300万人を突破した。シリア国民の約半数が、家を失って難民になるという異常事態になっている。
難民たちはレバノンやヨルダンなど周辺諸国に流出しているが、レバノンでは100万人以上となり、人口の4分の1がシリア難民という、こちらもかなりの異常事態。