2月14日、ミュンヘンでのインタビューで、レザ・パーレビ氏は、イラン市民と今のイラン政権は同じではないと繰り返し強調した。
その大きな違いの一つが、イランは多様な価値観を持つ国であり、近隣諸国と戦争を望む国ではないという点である。またさらに大きな違いは、イスラエルに対する敵対心が全くないという点である。
パーレビ氏は、イランは、バビロン捕囚におかれていたユダヤ人を、イスラエルに帰らせ、神殿の再建を可能にしたクロス王の国であると述べ、イランは、イスラエルと聖書的な関連がある唯一の国だと語る。実際、イスラエルには多数のイラン系ユダヤ人もいる。
パーレビ氏は、イスラエル政府からの支持も受けており、数年前、イスラエルを訪問し、嘆きの壁からヤド・ヴァシェムにも訪問していた。
パーレビ氏はイスラエルとの、関係だけでなく、イスラエルとの連携の重要性も語っている。政治的戦略的な理由だけでなく、特に今イランが直面している深刻な水問題を挙げた。
イスラエルは、空気からも、水を作り出す技術を持っており、ネタニヤフ首相は、反体制派のイラン市民に対し、水技術支援も提示している。
総じて、イランは中東において、アラブ諸国とのつながりとともに、イスラエルとも信頼を得ることができ、地域の平穏に貢献できる国だと語り、本来なら、アメリカの空母などに頼る必要はないはずだと語った。
*レザ・パーレビ元皇太子(65)
1960年イランで、パーレビ王朝の子として生まれ、1967年に正式に皇太子となった。1978年に空軍パイロットの訓練を受けるためにアメリカにいた間に、1979年のイラン革命が発生。父親はカイロに亡命し、翌1980年に死亡した。この時、レザ・パーレビ氏は、自分を「レザ・シャー(イスラム世界での君主)2世」と自称した。
アメリカや一時カイロのアメリカン大学で学ぶなど、しっかりアメリカ民主主義文化が入っている人物である。妻のジャスミン・エルテマ・アミニさん(57)はイラン実業家の娘で、やはりアメリカで学んだ弁護士。二人の間に3人の子供がいる。男女平等の理念もあり、2011年に、後継者を娘のノールさんにすると発表している。
自身は、民主的世俗派で、2013年に亡命先アメリカで、イラン国民評議会(INC)を立ち上げ、イランでの民主的な選挙を訴えてきた。もし、暫定政権を立ち上げた場合は、世俗派民主主義、リベラルと、今の政権とは全く正反対な形になると推測される。
レザ・パーレビ氏のHP: https://rezapahlavi.org/en
石のひとりごと
レザ・パーレビ氏の言っていることは、今のハメネイ師らとは、まともに正反対。もはやアメリカンであり、西側の考え方と言える。しかし、イラン人の多くは、こういう考えの人が少なくないと思われるので、支持も少なくないとは思う。
しかし、やはりイラン国内には、もっとイスラムの人もいるであろうし、周辺アラブ諸国が、イランをはさんで、イスラエルや欧米との連携をするかどうかは、未知数の感じもする。イランがこの先どうなっていくのか、まだまだ未知数といえる。
