ギリシャ正教ナダフ神父:国連で証言 2014.11.1

クリスチャンが安心して生きられるのはイスラエルだけだと主張。アラブ人クリスチャンがイスラエル軍に従軍できるよう活動しているギリシャ正教のガブリエル・ナダフ神父が、国連の人権保護会議で同様の証言をしていたことがわかった。

証言は9月24日だが、国連が10月29日にそのビデオをアップしたものである。伝統的にイスラエルだけを人権保護違反として非難するこの国連会議においてのこのような証言は画期的。これを見たユダヤ人に大きな感動を与えている。

ナダフ神父は、次にように語っている。

・・・イラクでは、数千人が殺害され、77%のクリスチャンが国外へ逃亡。200万人いたシリアのクリスチャンは今や25万人。
中東では、私の住む”ユダヤ人の国”イスラエルだけが、クリスチャンが迫害されず、守られ、自由に信仰もできる唯一の国。イスラエルでは殺される事も虐殺もありません・・・

ユダヤ人とクリスチャンが聖地にともに住んでいるのは、キリストがユダヤ人であってベツレヘムで生まれたからだけではありません。私たちが同じ運命を共有しているからです。平和な共存の希望があるからです。

世界はイスラエルがクリスチャンを保護していることを知っているでしょうか。多くの国がイスラエルを非難しています。私はこれは二重の犯罪だと考えます。イスラエルを非難する事で、ユダヤ人、クリスチャン、ヤジーディ教徒なども苦しめる事になるからです。

イスラエルを非難する事で中東の人道問題を悪化させることになるのです。世界はイスラエルを攻撃するものたちの真実に目覚めるべきです。彼らはクリスチャンにも死刑の宣告をしているのです。

ナザレの神父としてお願いします。世界は今目覚めて、唯一の自由なユダヤ人の国を滅ぼそうとする者たちを止めてください。中東ではイスラエルだけが、すべての国民を保護し、クリスチャンを追放しない国です。・・・

<ナダフ神父とアラム人誕生>

ナダフ神父らは、イスラエルにいるクリスチャンは、”アラブ人”と一括にされてしまうが、実際はアラブ人ではなく、”アラム人”であると訴えていた。

これを受けてイスラエル政府は9月、新しく「アラム人」というカテゴリーを法的にも取り入れることを決めた。これを受けて10月20日、最最初の子供がアラム人として登録された。

ナダフ神父は、クリスチャンのアラブ人(アラム人)がユダヤ人の国を守るイスラエル軍に従軍することを推進し、実際、クリスチャンで従軍する若者が増え続けている。

これを受けて、ナダフ神父はアラブ人社会から死の脅迫を常に受けているほか、ギリシャ正教は、神父を破門にしている。
www.jpost.com/National-News/Son-of-Greek-Orthodox-priest-who-supports-IDF-enlistment-attacked-in-Nazareth-334261

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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