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ガザへの空爆24時間で140か所
ハマスとの停戦話が進む中、現地ガザでは、イスラエル軍が、空爆と地上軍によるハマス関連施設や武器庫、地下トンネルの破壊が続けられている。武力で人質を奪回することもありうる。
停戦までに、できるだけハマスを弱体化するとともに、ハマスに圧力をかけることで、交渉を有利に進ませることも狙いである。

7月1日(火)にイスラエル軍が発表したところによると、その時間までの24時間に行われたガザへの空爆は、140か所以上にのぼっていた。(無差別空爆ではなく、正確な情報によるピンポイント攻撃)
ガザ保健省(ハマス)は、2日(水)、ガザ各地で27人が死亡。また、ガザ市海岸沿いのカフェへの空爆だけで、市民24人が死亡したと発表した。
このカフェは、イスラエルとの戦争になってからもずっと生き延びていた場所で、移動を余儀なくされていない、ガザ市民たちが集まる憩いの場だったという。(そういう場所があったというだけでも驚きだが)
その場所が空爆されたので、「虐殺だった」とか、イスラエル軍への非難の声が高まっている。これについて、イスラエル軍は、ガザ北部数カ所への空爆を行ったとしており、その場合でも、市民がいないか慎重に調査した上で攻撃したと言っている。現在、調査中とのこと。
地上軍も激戦:イスラエル兵1人死亡・2人重傷

これだけの空爆が行われている間も、ガザの各地では地上軍が展開している。地上軍兵士たちは、銃撃に遭遇し、仕掛けられた爆弾の危険の中で、ハマスやテロ戦闘員の摘発を続けている。
7月2日(水)、ガザ北部での戦闘で、ヤニブ・ミカロヴィッチ軍曹(19)が、攻撃を受けて死亡した。戦死者は442人となった。
同じ攻撃で、戦車隊隊長と兵士1人も重傷とのこと。別の戦闘でもイスラエル兵1人が重傷を負っていた。
ガザ南部のイスラエル食料配布をめぐっての無秩序と殺戮も続いている。2日(水)、イスラエル軍は、この混乱の食料配布センターに近いところで地下トンネル(全長3キロメートル)を発見。破壊していた。
一方、ハマスもこの状態にありながら、スデロット方面へ、ロケット弾を発射。迎撃して被害はなかった。
