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イスラエルの攻撃:10分以内に80カ所同時いっせい攻撃
エルサレムポストによると、ガザへの攻撃は18日午前2時過ぎに始まり、同時に80カ所を10分以内で空爆していた。各戦闘機はわずか2分で、それぞれすべての目標への攻撃を終えたという。相当な激しさである。
ネタニヤフ首相は、攻撃はハマスが真摯に交渉を受け入れるまで続くとし、まだ始まりに過ぎないと述べた。また、今後の交渉は、攻撃が続く中で行われると述べた。
イスラエル軍は、本日、2日目も攻撃を続けており、ハンユニスやガザ市にも攻撃が及んでおる。ハマス保健省によると、確認された死者は、429人。しかし、瓦礫の下には、まだ遺体があると言っている。
www.timesofisrael.com/liveblog_entry/more-strikes-reported-in-gaza-as-death-toll-said-to-mount/
ハマスの報道官は、ハマスはウィトコフ米中東特使の提案を前向きに検討していたのに、イスラエルがこれを妨害するために戦闘を再開したのだと非難した。
www.ynetnews.com/article/hyppbrdhye#autoplay
国連安保理緊急招集
ガザでの戦闘再開を受け、3月18日(火)国連安保理が緊急会合を招集した。パレスチナ自治政府国連代表は、「またこれまでと同じ(悲惨な)様子が戻ってきた」と述べ、国際社会に感情的な嘆願を表明。
加盟国代表たちが、イスラエルが、ガザへの人道支援物資搬入を停止している上に、激しい攻撃をしてガザ市民に多数の死者が出ていると非難し、ただちに停戦に戻ることを要求した。
しかし、アメリカだけは、この戦争はハマスが始めたものだと主張。トランプ大統領は、「ただちに人質を全員解放するか。そうせずに高い代償を払うかだ」と言っているとし、アメリカはイスラエルの攻撃を支持すると明言した。
www.nytimes.com/live/2025/03/17/world/israel-gaza-airstrikes
ネタニヤフ首相反論
ネタニヤフ首相は、18日夜、声明を発表。この戦争はハマスがイスラエルに侵入し、市民を殺し、女性とレイプし、愛する家族を拉致していったことから始まったと強調した。
また、停戦になってから2週間、イスラエルは軍事行動を控え、ハマスが態度を変えることを期待したが、そうはならなかった。
また、イスラエルは、アメリカのウィトコフ特使の案を受け入れたが、ハマスはこれを受け入れなかった。だから戦闘を再開するよう指示したと、戦闘再開の理由を繰り返した。
しかし、イスラエルが標的としているのは、ハマスであって、ガザ市民ではないとも強調。しかし、ハマスは市民を盾にしている。市民の犠牲は悲劇でしかない。ガザ市民たちは、ハマスとのコンタクトを避けるべきだと訴えた。
最後に、イスラエルを非難する国々に対し、もし、これがあなたの国で起こったらどうしただろうか。私たちと同じことをしたのではないかと問いかけた。