ガザ地区ハマスとファタハ和解10日延期へ 2017.12.3

エジプトの仲介で、ガザのハマスとファタハの和解が進められ、まずはガザとエジプトの間の検問所の管理がハマスからファタハ(パレスチナ自治政府)への移行が行われた。

これに続いて、12月1日、ガザ地区の行政が、全面的にパレスチナ自治政府に移行するはずであった。しかし、両者は、まだそれを実施するための手続きが完了していないとして、エジプトに12月10日まで延期することで合意したと伝えた。

主な問題の一つは、職員の問題。今回。ガザに行政がパレスチナ自治政府に移行するにあたり、自治政府のハムダラ首相は、自治政府の職員で、ハマスがガザを支配するようになって移行もガザにい続け、仕事がないにもかかわらず、給料を受け続けていた6万人を、ガザの行政の職に復帰させるつもりであった。

ところが、ハマスは、10年前にパレスチナ自治政府からガザの支配権を奪回した際、この6万人に変わり、新たに5万人をガザの職員として5万人を雇用していたのであった。この5万人を前の6万人と入れ替えることにハマスは合意していない。

また、ハマスは軍事力については、パレスチナ自治政府の軍事力の下に入れることには初めから合意していないことはお伝えしている通りである。

ハマスとファタハの和解はこれまでからも、何度も試みられたが、すべて失敗してきた。専門家たちは、今回も同じだと分析している。

www.timesofisrael.com/palestinians-agree-to-delay-gaza-handover-as-unity-deal-founders/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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