イスラエル軍は、1月7日(火)夜、ガザ地区南部ラファの地下トンネルから、ハマスの人質となっていたユセフ・ジャドネさん(53)の遺体を発見、保護したと発表した。
遺体の周囲には、息子のハムザ・ジャドネさん(22)に関係する遺品があったという情報に加え、家族によると、息子のハムザさんの遺体も発見されたと伝えられているとのこと。
ユセフさんは、ラファットに住むベドウィンで、2人の妻と18人の息子がいる父親である。2023年10月7日は、ガザ国境に近い、キブツ・ホリットで、ハムザさんと、もう2人の子供たち、ビラルさん(18)、アイシャさん(17)と共に働いていて、ハマスの襲撃を受けた。
ビラルさんとアイシャさんは、50日後の11月に、交渉で解放された人質として帰国していた。(写真は解放直後の写真)
ビラルさんによると、ハマスは、4人がアラブ人であることを知っていた上で、家族を殺害、拉致していったという。
なお、ラファでは、8月に、トンネルで殺害された直後の人質6人が発見されていたが、ユセフさんたちの遺体は、殺害されてからすぐではないとのこと。また、2人の遺体の近くには、ハマスとみられる2人の遺体もあった。
ハムザさんは、現在進行中のカタールでの交渉において、最初に解放すると主張する34人の1人であったことから、今も生存していると考えられていた。
家族たちは、希望を持ち続けた日々だったので、治安当局にこのことが本当なのか再確認してほしいと頼んだという。厳しすぎる現実で、家族たちは、深すぎる悲しみに直面している。
カッツ防衛相、ネタニヤフ首相とヘルツォグ大統領も家族に、深い哀悼を表明した。