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ガザ激戦でイスラエル兵1人死亡
ガザ全域、特に中北部は、空軍、地上軍による激戦が続いている。9月に遡るが、イスラエル軍は、この戦闘の中で、ハマスのドローンやパラグライダーの責任者で、10月7日の侵攻にも関わっていたサマル・アル・ダカが死亡したことを確認したと発表した。
しかし、激戦の中、14日(月)、コレン・ビタン軍曹(19)が戦死した。
この地域では、多くの避難民がいる中、ハマスが、学校や病院に拠点を再構築しているので、これらの施設への攻撃も余儀なくされている。
イスラエル軍は、人道地域への移動を呼びかけているが、避難民たちは、もはや安全な場所はないとして、移動をしなくなっている。このため、民間人にも犠牲が出て、イスラエルに対する世界からの非難の声も高まっている。
14日(月)早朝、ガザ中部アルアクサ病院への空爆が行われた際、駐車場にあった避難民にテントに火災が発生。4人が死亡して、40人が負傷した。イスラエル軍は、病院のハマス施設で二次爆発が発生したとみている。
この悲惨すぎる様子に、アメリカが深い懸念を表明した。この他にもイスラエル軍が、ハマスのトンネルを捜索する際、逮捕したパレスチナ人を先に進ませて、罠を確認しているとして、人間の盾にしているといった誹謗中傷も出ている。これについて、イスラエル軍は否定している。
アメリカが深い懸念表明:ガザ北部への物資搬入350台/日実行しない場合武器供給停止と警告
ガザ北部では激戦のあまり、この2週間ほどの間、食糧や水にいたるまで、人道支援物資が到達できなくなっている。このため、アメリカが、イスラエルに、ガザ北部へ人道物資1日トラック350台搬入を実現するよう要求。
30日以内に実現しなければ、イスラエルの武器支援を停止するとイスラエルに伝えた。期限は11月13日ということになる。アメリカでは11月5日に大統領選挙なので、すでにバイデン大統領が過去の人になっている日であるため、この期限がどの程度、実行力があるかは疑わしいところである。
イスラエルは、14日に、WFP(国連世界食糧計画)からの小麦粉などトラック50台を搬入させた。350台にはほど遠い数である。
なお、イスラエルは、ガザ地区への人道物資搬入を継続しているが、搬入後に、強奪などで、市民に届かない場合が多いと主張し続けている。
30 @WFP trucks carrying flour and other food pass through the Erez West crossing to the northern Gaza Strip, says @cogatonline pic.twitter.com/F6zJIP02Lp
— Lazar Berman (@Lazar_Berman) October 14, 2024