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ガザ北部での戦闘続く日々
ガザでは、特に北部で激戦になっている。いったんハマスがいなくなったと思われた北部、ジャバリヤで、再びハマスが集結していることがわかったからである。
しかし、この地域には、ガザ避難民もまた戻っていたことが問題であった。
ハマスは学校や病院に拠点を築いているので、それを攻撃することで、避難民の犠牲者が避けられないのである。
イスラエルは南部の人道支援避難地域とされるテント村を拡大し、ガザ北部の避難民にもう一度南部へ避難するよう、警告をだしている。しかし、避難民は疲れてか、ハマスに脅されてか、なかなか移動しなかった。
イスラエル軍は、これまでに5万5000人は移動したとみているが、まだ数千人は戦場となっているジャバリヤに残っているようである。
最近のニュースでは、11月10日(日)に、ジャバリヤで、子供14人を含む、少なくとも34人が死亡とNYTは伝えている。
ジャバリヤでは、これまでに1000人が死亡(戦闘員含む)したとイスラエル軍はみている。
逮捕者も増えており、10月中だけでも500人となっているが、正確にはどのぐらいが逮捕され、イスラエルの刑務所はそれにどう対処しているのかも気になるところである。
なお、昨年ハマスとの戦闘が始まってからガザでの死者数は、ハマスによると、4万3000人となっている。IDFは、1万8000人が戦闘員だったと言っている。
www.timesofisrael.com/four-israeli-soldiers-killed-in-explosion-in-northern-gazas-jabalia/
ジャバリアでの戦闘でイスラエル兵5人戦死
こうした中、イスラエル軍の戦死者も11月11日(月)に一人、続いて4人が戦死し、この日の戦死者は5人になった。
11日(月)にガザ北部での戦闘で戦死したのは、イタマル・レヴィン・フリードマン少佐(34)。2人の子供の父親で、高校の数学教師をしている予備役兵だった。
www.timesofisrael.com/reserves-officer-killed-by-anti-tank-fire-in-north-gaza-fighting/
また4人は、ジャバリヤ近郊の建物の中にいた時に、対戦車砲が撃ち込まれて全員死亡だった。死亡したのは、以下の4人。
オール・カッツ軍曹(20)、ナベ・ヤイール・オースティン軍曹(21)、ギャリー・ラルフライキマ・ゾラット軍曹(21)、オフィル・エリヤフ軍曹(20)
ガザ地上戦で死亡したイスラエル兵は375人となった。
www.timesofisrael.com/four-israeli-soldiers-killed-in-explosion-in-northern-gazas-jabalia/
イスラエル軍予備役の従軍率下がる
Times of Israelによると、長引く戦争で、予備役兵たちの招集に応じる率が下がっている。これまでは100%だったが、ここ数週間、75%から85%になっている。
予備役とは、普段は市民生活をしていて、戦争になったら招集される兵士のことである。イスラエル人たちは、国を守るという意識が高いので、これまで100%どころか、呼ばれてもいないのに従軍を希望する人もあり、徴兵に応じる人は120%から150%といった時期もあった。
それがここ数週間の間に100%を大きく割り込むようになっている。つまり、招集がかかっても、応じない、応じられない人がいるのである。
長く家族や、学校から離れて戦ったことで、燃え尽き症候群になっている人が多いという。また超正統派が、この事態にあってもなお、徴兵免除になっていることに怒りを覚えて徴兵に応じない人もいる。
www.timesofisrael.com/sharp-drop-seen-in-reservist-response-rate-due-to-burnout-amid-long-war/
石のひとりごと
ガザで死亡した人々のことはまったくわからない。遺体の一つになってしまっているのだろうか。家族たちはどうしているのだろうか。
戦死した兵士の笑顔をみるのは本当につらい。家族や、今回は教師だったとのことから、多くの生徒たちの心にも大きな影響があるだろう。本当に早く戦争を終わらせてくださるようにと祈るのみである。。