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イスラエル軍は、ガザ北部のさらに深部地域で武装ハマスと戦闘を続けながら、そのインフラを破壊する作業を続けている。
以下はシファ病院近くで発見された地下トンネル。まだ捜索は継続されている。
シファ病院いついては、さらに深部への捜査を行うとされ、病院に残っていた人々が、病院から退避する作業が行われた。
ガザ北部深部への作戦継続中:トンネル発見と破壊・モスク下に武器製造システム
イスラエル軍がガザで行っているのは、まずは空爆を実施。地雷や隠れているハマスの攻撃を最小限にしてから、地上軍が入って、ハマスやイスラム聖戦戦闘員を殺しながら、武器庫やトンネルを探し出して破壊する作戦である。
今週末からは、シファ病院からさらに内陸にあるジャバリヤ難民キャンプに近い、ゼイトゥーンというエリアでの作戦が行われている。ここでは、モスク下に武器製造所があったとのこと。
月曜には、その付近にあるインドネシア病院で、12人の死者が出た後、赤十字社の協力の元、患者や医療従事者約200人が、赤十字のバスで南部、カン・ユニスの病院へと移送された。インドネシア病院の下にも大規模なトンネルシステムがあるとみられている。
以下は、ゼイトゥーンでの戦闘の様子
The IDF believes the fighting in Zeitoun will last at least another 72 hours, and when it ends, the IDF will continue to work to demolish all of the terror group’s infrastructure in the neighborhood. (4/7) pic.twitter.com/O9rkmeDXpM
— Emanuel (Mannie) Fabian (@manniefabian) November 20, 2023
www.timesofisrael.com/several-idf-deaths-in-gaza-ground-offensive-were-the-result-of-friendly-fire/
壮絶なガザ北部の破壊の様子
これまでの激しい戦闘で、ハマスの情報によると、パレスチナ人の死者は1万3300人(ハマス報告の数字なので実際どのぐらいの市民が死亡したかは不明)。上空からみると、ガザ北部の建物の半分以上が、全壊か半壊状態になっているという。国連によると、自宅を追われた人は140万人とみられている。
www.nytimes.com/interactive/2023/10/07/world/middleeast/israel-gaza-maps.html
イスラエル軍兵士68人戦死
激戦の中、イスラエル軍では、土曜日からの3日間で、15人のイスラエル兵が戦死した。戦死者は計68人となった。悲しいことに、友軍による誤爆で死亡した兵士も何人かいるとのこと。
21日(火曜)2人、イリヤ・シンケン軍曹(20)、アルノン・モシェ・アブラハム・ベンベニスティ・ヴァスピィ大尉(26)
20日(月曜)2人、ドヴィル・バラザニ軍曹(20)、イノン・タミール軍曹(20)、
19日(日曜)7人、ビニヤミン・メイール・アーリー軍曹(21)、ロイ・バイバー大尉(28)、ヤキル・ビトン一等軍曹(34)、ラニ・タハン曹長(40)、チェン・ヤハロム少佐(35)、アディル・ポルトガル中尉(23)、ガル・ミシャエロフニ(21)
18日(土曜)6人、デービッド・ディグミ二曹長(43)、シュロモ・グルトヴニク二等軍曹(21)、エデン・ブロバイザー大尉(21)、アディ・マルク・ハーブニ二等軍曹(19)、シャッチャー・フリードマン二等軍曹(21)、ジャマル・アッバス少佐(23)
www.israelnationalnews.com/news/379499
テルアビブ周辺ではサイレン続くも子供の登校再開へ
これほどの破壊にみまわれているガザだが、まだイスラエルへのロケット攻撃は散発している。昨日もテルアビブ市内でもサイレンが鳴った。テルアビブでは、人質解放を訴えるデモ隊がおり、いっせいに、伏せる様子が伝えられている。幸い、迎撃ミサイルが撃墜したか、被害の報告はない。
テルアビブでは、サイレン放っても実際の被害は出ないという状況が続いている。このため、テルアビブでは、1ヶ月半ぶりに、幼稚園から12年生までの学校で、本日火曜より、登校と対面式授業を再開することとなった。
www.timesofisrael.com/schools-in-tel-aviv-permitted-to-fully-re-open-on-tuesday/
石のひとりごと
戦争による計り知れない破壊と損失を思わされる。それでも人間は戦争をしてしまうのである。
ただイスラエルについては、あまりにも多くの戦争を通ってきたのでもう、戦争はしたくない。しかし、させられるという繰り返しであることは、読者にはぜひ知っていただきたいと思う。