ガザ北部ベイトラヒヤへの攻撃で子供20人含む93人死亡:アメリカもイスラエルに説明要求 2024.10.31

An injured man sits on the rubble of a building hit by an Israeli strike in Beit Lahiya, in northern Gaza, October 29, 2024. (AFP)

イスラエルの攻撃でベイトラヒヤ5階建建物倒壊

ガザ北部、ジャバリヤとならんで、ベイトラヒヤでも激しい戦闘が行われている。激しい戦闘の中、テロリスト60人を拘束していた。

そのベイトラヒヤで、30日(水)、イスラエル空軍が、5階建てビルへの攻撃を2回行ったところ、建物が倒壊。中にいた避難民たちが下敷きになった。

ガザ保健省(ハマス)によると、少なくとも93人が死亡。20人は子供で、犠牲者の半数以上は、女性と子供であったと報じている。

しかし、建物は瓦礫となっており、まだ掘り起こされてない遺体があるかもしれず、死者数は増える可能性が高い。アメリカは、イスラエルに対し、説明を求めている。

イスラエル軍によると、このビルが避難所になっていることは把握していなかったという。またビルを標的にしていたわけではなかったが、そこにいた戦闘員に焦点を当てて攻撃したところ、その影響でビルが倒壊したと説明している。

www.timesofisrael.com/us-presses-israel-to-explain-horrific-gaza-strike-in-which-over-20-kids-said-killed/

ガザ北部は人道崩壊の様相か

ベイトラヒヤ、ジャバリヤなどガザ北部では、非常に激しい戦闘が行われており、いったい何人が死んでいるのか、正確な数字はもはやわからなくなっている。人道支援物資も十分に届いていない。

今日になり、ジャバリヤから避難しようとした人々の中にテロリストがいないか確認するため、イスラエル軍が、服を脱がせて調査している様子を、イスラエルのメディアが自ら報じた。非人道的だと問題になっている。

 

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。