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ガザ北部で戦闘続く:イスラエル兵戦死続く
カタールで人質交渉が進む中、ガザ現地では、激しい戦闘が続いており、イスラエル兵の戦死者、負傷者が相次いでいる。
Times of Israelによると、昨年10月以来、地上での戦闘は、ガザ北部に集中しており、現時点では、ジャバリヤ、ベイト・ラフィア、ベイト・ハヌーンに集中しているという。
1月11日(土)、イスラエル軍は、ジャバリヤのハラワ学校に潜んでいたハマスへのドローン攻撃を行った、ガザからは、この攻撃で、子供2人を含む少なくとも8人が死亡したと報じた。
一方、ガザ北部、ベイト・ハヌーンでは、武装組織が、イスラエル兵たちがいるところに仕掛けた爆発物を爆発させた上、銃撃を行った。
これにより、イスラエル兵4人が死亡。6人が負傷した。このうち2人は重傷とのこと。死亡した4人は以下の通り。
アレクサンダー・フェドレンコ退役上級曹長(37)、ダニーラ・ディアコフ二頭早朝(25)、ヤハフ・マアヤン曹長(19)、エリヤフ・アストゥケル曹長(19)
www.timesofisrael.com/idf-announces-4-soldiers-killed-6-wounded-during-fighting-in-northern-gaza/
続いて1月13日(月)、イスラエル軍は、ガザ市への空爆を行い、ガザの民間防衛隊報道官は、攻撃が、学校や、住宅地や避難民が大勢いる地域であったため、少なくとも50人が死亡したと発表した。いつものように、民間人と戦闘員の区別はない数字である。
イスラエル軍は、ハマスが学校やモスク、病院などに拠点を置いて、避難民を盾にしていると訴え続けている。
この日、ベイト・ハヌーンでは、ナハル旅団偵察部隊の兵士たちが、建物の中での作業で、爆発物を準備していたところ、爆発物が爆発。建物が崩壊し、5人の兵士が死亡。10人が負傷した。
爆発の原因は調査中とのことで、自らの爆発物が爆発した可能性も否定されていない状況である。死亡した兵士は以下の通り。
ヤイール・ヤコブ・シュシャン大尉(23)、ヤハフ・ハダール二等軍曹(20)、ヨアブ・フェファル二等軍曹(19)、アビエル・ワイツマン二等軍曹(20)
15か月続いているガザでの死者数は、ガザ側からの主張で、4万6000人。(最低でも戦闘員1万9000人を含むとIDF)イスラエル側では、10月7日の襲撃で少なくとも1139人が殺害され、続く戦闘で、イスラエル軍兵士など治安部隊329人、ガザ内地上戦になってからの戦死者は407人となった。
www.timesofisrael.com/five-soldiers-killed-10-wounded-in-northern-gaza-idf-says/
兵士の親たち800人以上が「これ以上砲撃の餌はない」とネタニヤフ首相に停戦を求めるデモ
ガザでの戦闘が始まってから15ヶ月。これまでに400人以上の若者たちが、戦死している。
こうした中、先週1月8日(水)、現在、ガザで従軍しているイスラエル兵の親たち、800人以上が、「砲撃の餌はもうない」と、ネタニヤフ首相に、停戦への交渉を進めるよう訴えるデモを行った。
親たちは、ネタニヤフ首相が、不必要に戦争を長引かせることで、兵士たちを死に追いやっていると非難していた。
www.timesofisrael.com/parents-of-troops-slain-hostages-demand-gaza-deal-as-official-says-talks-still-stuck/
石のひとりごと
大勢の笑顔のイスラエル兵たちの写真を見ると、痛みが来る。画面からいったん目をそらして、手が止まる。昨日まではまだ生きていた若者たちが、もう2度と帰ってこない。
これだけの命、彼らの世界が失われたことの損失は、ほんとうに計り知れないと感じる。もう十分すぎる犠牲を払ったと言っている、親たちの限界が来ることも十分理解できる。
この戦争に、もうすぐに、最善の終末が来るように祈るほかなし。。