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ガザ全域でこれまでにない激戦:また事故でイスラエル兵1人死亡
ガザではラファ以外のところで、本格的な戦争の激戦状態になっている。北部ジャバリヤでは、イスラエル軍のドローンと戦闘機が、ハマスの武器庫などへの攻撃を続けている他、地上軍は、地上とトンネル双方への攻撃を行っており、ロケット弾の拠点も発見している。
この激しい戦闘で、ハマス戦闘員200人以上死亡したとイスラエル軍はみている。拘束したハマス容疑者は40人。しかし、17日、イスラエル軍空挺部隊のベン・アヴィシェイ軍曹(20)が死亡した。
ジャバリヤでは、イスラエル軍の戦車隊も入っており、ハマスは対戦車砲を連発したが、イスラエル側に深刻な被害は出ていない。最新情報によると、目標地点であるジャバリヤの奥地にまではまだ達成していないとのこと。
本日最新のニュースでは、ラファへの空爆で、イスラム聖戦司令官が死亡した。ラファでもロケット弾発射地やトンネルの破壊が進んでいるとのこと。
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*続く友軍誤射や事故による死亡
先週、15日に、ジャバリヤで、友軍戦車による誤射でイスラエル兵5人が死亡、7人が負傷(3人重傷)という悲劇が発生していたが、その翌術16日にも、ガザ国境に近い、イスラエル側で作業していたイスラエル兵1人が、友軍の弾薬が爆破して死亡した。死亡したのは、予備役のラン・ヤベツ少佐(29)。
ガザでの戦闘が始まってから戦死した兵士は279人だが、このうち50人は、友軍の誤射や事故による死亡だという。
西岸地区ジェニンへ初となる空爆:イスラム聖戦指導者死亡
17日夜、イスラエル戦闘機が、西岸地区ジェニンの一つのビルを攻撃。
イスラム聖戦ジェニン部隊の指導者アスラム・ハマイサが死亡した。このビルには、テロ組織の拠点が多数入っていることが確認されていたという。
ハマイサは、昨年5月のテロ事件など多数のテロの首謀者とみられている。
レバノンからロケット弾75発:レバノン・シリア国境でハマス関係テロ指導者死亡
17日、レバノンからヒズボラが、イスラエル北部、ナハリヤ地方含め、カツリンやゴラン高原などへ、ミサイルを75発発射した。以降も頻繁にサイレンが鳴っている。
被害を及ぼしそうな数十発は、アイアンドームが迎撃している。イスラエル人2人が負傷したが、軽傷とのこと。
イスラエル軍はレバノン南部のロケット発射基地を攻撃。またイスラエル軍は、レバノンとシリア国境の町への攻撃を実施。標的だったシャルハビ・サイードとハマス戦闘員1人が死亡したと報告した。ハマスが、サイードがハマスの司令官であったと発表した。
アメリカからイスラエルへの軍事支援10億ドル
イスラエルをとりまく3方向で、戦闘が本格化している。アメリカは、イスラエルがラファへの侵攻を思いとどまるよう、武器支援を一時保留にすると述べ、3500発の爆弾の搬送を保留にすると言っていた。
しかし、議会からは、これがハマスなどの勢力に誤ったメッセージになるのではとの懸念も出ていたという。その後、バイデン政権は、イスラエルに新たな武器弾薬を送ることと明らかにした。
その量は10億ドル以上にものぼっている。Times of Israelによると、戦車弾薬に約7億ドル、戦車車両5億ドル、迫撃砲6000万ドルなどとなっている。